そっとおやすみ Schlafmuetze

[「うすのろばかまぬけ」とかその系統のゲームのバリエーション。手番のプレイヤーはカードを隣に一枚渡す、という作業を続けていって、カードの絵柄がそろったプレイヤーは、手札を“そっと”伏せる。誰かがカードを伏せた(ということに気づいた)ら、あとはカードがそろってるプレイヤーもそろってないプレイヤーもカードを伏せる。一番遅かった人の負け。]

子供ゲームにこういうことを言うのもどうかとは思うんですけど、でもまあ言うんですけど、これゲームとして成立してないです。まず第一に、手札を「そっと」伏せることのメリットが別に無い。そっと伏せるというようなことに気を配っている暇があったらほかの事に気を配れ、という話でして、実際このゲームにおいて手札の持ち方の基本は、全部カードを揃えておいて親指と人差し指の2本指で支えるように(手を離せばいつでもすぐに「伏せ」られるように)持つ、ですから。普通の「うすのろ」系ゲームでこれをやるといつまで経ってもゲームが終わらないんですが(要するに子の持ち方は「自分で絵柄を揃える気はない」つうことですんで)、このゲームの場合、絵柄の都合により揃える気がなくても誰か一人くらいは揃ってしまい、ということはこの持ち方でないと確実に負けてしまいます。まあそれは大人になることで回避するにしても、より根本的な問題として、だれが「負け」なのかわかんないんですよこのやりかただと。普通の「うすのろ」では、人数マイナス1個のトークンを用意しておいて争奪戦、ですから、負けた人が誰なのかは非常に分かり易い。ところが、誰が一番最後にカードを伏せたか、なんて言われても、これはビデオでも回しておかないとわかりません。増して全員が既述の「臨戦態勢」で臨んでいた日には、殆ど全員が同着になってしまいます。
白熱するのは確かではありますが、じゃあ許せるか、となると無論話は別です。


Schlafmütze
by Ulrike Fischer
(HABA, 2002)
★☆
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by Taiju_SAWADA | 2004-09-14 23:05 | 感想・紹介
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