マングローブ密林からの脱出 Flucht aus Mangrovia

Flucht aus Mangrovia

[一人2駒持ちのレースゲーム。手札から色の書かれたカードを出して、現在位置から最も近い、カードに書かれた色のマスに移動する。また、カードには、移動先の色のほかに「チップを置く色」というものが指定されており、カードを出すたびに対応する色のマスにチップが置かれていく(全てのマスにチップが置かれている場合、ゴールに一番近いマスのチップが剥がされる)。このチップは何かと言うと要するに道で、チップが置かれていないマスには移動も通過もできない。両方の駒を最初に上がらせたプレイヤーの勝ち。]

(ゲームの最終盤。ゴールマスの色であり、従って上がりのためのキーである「赤」を誰も引かずに悶々とプレイを続けること四十分。そして)
吉田「お。上がった?上がった。上がりー
向井「やっとおわったー
沢田「何分かかった?
山根「九十分
向井「表示は?
沢田「三十分。
向井「えー。ダメだろうこれは
沢田「いやー、序盤は楽しかったよねえ
吉田「ほんとに遥か昔の思い出に思える
向井「何が問題だったんだろうか。結局赤って何枚あるの?
山根「五枚は無いと思う...って六枚あるのか。誰だ複数枚溜め込んでたのは。
沢田「はい。
吉田「はい。そりゃあ溜めるよ。自然に気づくでしょ。赤溜めないと勝てないって。
沢田「ルールに書いてあるんだもん。『赤溜めましょう』って。んー。どーすりゃ面白くなるんだろうね。
吉田「つまるところ勝とうとすると回らなくなるゲームなんだよね。赤が出回らなくなるから。勝とうとしてはいけない。
沢田「それはもはやゲームではありません。
山根「何かないかね。ゴール二色にしよう。いやむしろここ(と言ってコースの終盤に差し掛かったあたりを指差す)ゴールにしよう。
沢田「そこゴールにするとそのまますとーんとゴールに行っちゃわない?
吉田「多少止まって欲しいし多少上がって欲しい、くらいじゃないと。
沢田「じゃあ他の全員が象(というチェックポイントが数箇所用意されているのです)を越えたらラストランナーは象のとこまで来ていいとか。
吉田「あーなるほど。何者なんだ象という感じでもあるけど
沢田「あるいは、このゲームで一番面白いのは中盤のつり橋のあたりでしょう。もちょっとコースを長くして、つり橋2箇所くらい設けて、ゴールのほうは緩くするとか。
山根「チップ剥がしていくってルールもどうなんだろう。
吉田「確かに。気分悪いし。剥がしてステイ、剥がしてステイ。
沢田「ルールに序盤から中盤までは何の意味も無い。終盤にしか意味が無くて、終盤になると急に重くチップ剥がしがのしかかる
山根「オールマイティのカードを用意するとか
吉田「そしたらオールマイティ握りだすでしょう
山根「握るものが増えれば多少楽になるでしょ
(しばらくの沈黙の後)
沢田「いいよもう。考えるだけ無駄。捨てちゃえこんなくそげー
吉田「まあ、ダメでした、ということで。
向井「面白げな気配はあったのにねえ。
沢田「中盤までは楽しかったよ、とだけは言っておきます。
吉田「中盤で終わろうか。鰻の臭いだけで楽しむような感じで。
沢田「その鰻はたぶん食うと不味いです。
山根「しかし中盤まで楽しんでおいて最後にここまで評価が反転するゲームも無いよな

Flucht aus Mangrovia
by Roland Siegers
(Mattel, 1989)
沢田★
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by Taiju_SAWADA | 2005-08-08 01:01 | 感想・紹介
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