欧州ゲーム屋紀行:ベルリン編(前編)

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 ドイツの、それもそこそこ以上の規模を持つ都市を対象とする場合、「ボードゲームを売っているお店を紹介する」という行為には基本的に意味がありません。通常の玩具店やデパートの玩具売り場といったところにドイツ国産物のボードゲームが山と積まれているのですから。ベルリン以外の町で実例を挙げておくと、湯治場として有名なバーデン・バーデン、この町の中心であるレオポルト広場から程近いところにある何の変哲も無い玩具店に置いてあったゲームが Reiner Knizia の Tadsch Mahal. 湯に浸かった頭でそんなしんどいゲームできません。
 より正確に言うと、ドイツにおいて「ゲームを専門的に扱う店」と言った場合、ドイツ系のゲーム以外のゲームの充実度のほうが高いと言ってよいと思います。このベルリン編前編では、「ドイツ系ゲームの充実度が高いお店」、つまりはまあ別に濃くないお店を紹介します。


Spielbrett [Berliner Str.]

[お店データ]
住所: Berliner Strasse 132
最寄り駅: Blissestrasse (U7) [1min]

(写真:左上、左下)

 ドイツ系ファミリーストラテジーをメインに扱う専門店に行きたい、ということであれば、ベルリンではここが一番よろしいと思います(同じくU7路線の
Suedstern駅にも同じ店があるようですが、そちらには行っていません)。
 Magic:The GatheringをはじめとするCCG系、米国産RPGのドイツ語版(WhiteWolfとかの定番物。英語原書は売っていませんでした)、チェスやら何やらの伝統ゲーム系、ジグソーパズル、木彫りの玩具、Games Workshopのミニチュアゲーム、あと何でか知らないけどハリーポッターと、概ねなんでもあると言っていいラインナップですが、一番多いのはドイツ系ボード・カードゲームです。
 メジャーレーベルのものは新作を中心として一揃い、その他ファランクスなどのマイナーぽい(別にファランクスはそんなマイナーでもないのか?)メーカーのゲームやら、Hexagamesのような既に存在しなくなってしまったメーカーのゲームなどもところどころに置いてあったりして、なかなかやるなといった印象です。あと、これはこの店に限った特徴ではありませんが、HABAやSelectaといった子供向けゲームの品揃えもかなりしっかりしています。
 お店の雰囲気は写真(ぴんぼけ)を見ていただければ想像がつくと思いますが、清潔感溢れ、広々としていてとてもまっとうな感じがします。その辺が逆に馴染めない、あるいは専門店に来た気がしない、という印象を持つ人もいるかもしれません。


Spielewerkstatt Kerber

[お店データ]
住所:Landsberger Allee 68A
最寄り駅(ふつうの鉄道): Landsberger Allee (S41, S42, S8)
最寄り駅(トラム): Landsberger Allee / Petersburger Strasse (Tram 5,6,7,8) [1min]

(写真:右上、右中央)

 実はここは店内に入ったわけではないので(18時閉店ってのはいくらなんでも早すぎると思った)詳しいことはまったくわからないのですが、窓の外から中を覗いてみた限りでは、この店もドイツ系が好きな人には良いのではないかという感じがします。
 Spielbrettほど無菌ぽくはなく、といって専門店特有の嫌味が出てくるほどそちら側に寄りすぎてはいないという印象で、時間があれば是非入ってみたかったなあと思います。
 そもそもなんで18時を回ってしまったのかというと、これは単純な理由がありまして、ここ遠いんですよね町の中心から。実際にベルリンを観光すれば実感できると思うのですが、S41/S42環状線沿いの駅などというところには、ふつう観光客は(乗り継ぎで使うことはあるかもしれませんが)降りたりしません。Landsberger Allee駅も降りてみるとかなり寒々とした光景が目に広がります。しかも駅の近くには目的の店はありません。駅から路面電車に乗り換えて1駅ぶんの距離があります。いや1駅というのは歩きでも問題なく行ける距離なんですが、車だけがばんばん走る国道沿いそのものの光景は、歩きで行こうという気力を萎えさせるものがあります。というわけでこの店、観光客がついでに寄るにはかなり厳しい条件と言えます。なにしろ他にも店はあるわけですし。
 Landsberger Allee駅の傍には"Generator"という巨大なホステルがあるので、そこに泊まるひとはついでにどうぞ。


KaDeWe (Kaufhaus des Westens)

[お店データ]
「地球の歩き方」とかガイドブックに載ってるはずなので省略。

(写真:右下)

 ドイツではどこでもゲームが買えるということの一例として紹介。1907年創業の有名デパート。玩具売り場にドイツ系ゲームが置いてあります。
 RPGとかウォーシミュレーションとかはありません。ファミリーもの(ファミリーストラテジー含む)のみ。メジャーメーカーのものしか扱っていませんが、写真を見ていただければわかるとおり、物量としてはなかなかのもので、当時既に絶版になっていたRaなども平気で置いてありました。なんといいますかね、マニアックなゲームを求めていたり(たいがいにおいてマニアックな商品というのは通販のほうがよほど楽に手に入るものです)、ゲーマーとの交流を求めていたり(そういう方には「ベルリン編(後編)」でご紹介するお店のほうがよろしいでしょう)しないのであれば、別にこのデパートでぜんぜん困らないという感じです。
 特徴としては、ラベンズバーガーとハズブロの扱いが他に比べてやたらと大きいのがいかにもデパートっぽくて笑えます。
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by Taiju_SAWADA | 2004-06-15 21:58 | 雑題
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