2004年 12月 31日 ( 1 )

ゲシェンク

[全員、チップを何枚か持ってスタート。毎回、山札から「失点カード(-3から-35まで)」が出てくるので、手番のプレイヤーはこの失点カードを諦めて取るか、とりたくないのでチップを場に1枚払うかする。失点カードを取る場合、場に溜まっているチップも全部取る。山札が尽きた時点で失点の一番少ない人の勝ち。]

実のところこのゲームに対してはだいぶんアンビバレントな感情を持っていて、そのために以下の感想文も混乱したものになるのは間違いない-そういう一切の余計な思いを切り取って、面白いか面白くないか、と言う話だけして終えてしまおうというのであれば、躊躇なく「面白い」と言い切ってしまって構わない。あるいはその度合いを一言で評するのであれば「佳作」ということになる。のだけれど。それで終わりにしてしまうには余りにも何か、惜しい感じがする。-何がいいたいのかというとですね。とても身勝手な言い草ではあるのですが「もっと面白くても良かったんじゃないの?」ということなのです。 Moegul (M.Schacht / Timbuktu 2002) を更に洗練された形で表現したようなルールを読んだときには、10年に1度というレベルを想像していましたから。どこに問題があったのかというのは分からないのですが、作者側のやりたかったこととわたくしの期待する方向が単純に思い切りずれていた、ということはあるかもしれません。何を期待していたのかといいますと、極度に単純化された現在の「取るか取らないか」の意思決定が後になって致命的に効いてくるのが分かりきっているという時の躊躇とか痛みとかそういった諸々をゲームの開始から終了まで途切れることなく感じられる、というような要するに胃痛系の傑作なんですが、実際に提供されているものはむしろカード運に思い切り翻弄されるなかでそれでもまあなんとかして期待利得が高まるよう頑張って遣り繰りしなさいね、というもので、確かにカードゲームにおける一つの王道と言える方法ではありそういうものとして楽しむ分には(若干プレー時間が長いかな、という点を除けば)これはこれで立派なゲーム、ではあるわけです。わけなんですけど。なんですけども。このルールで胃痛への道を切り開こうとしないのは余りに勿体無いのではないか、個人的な思いとして言わせて頂くならばネタ殺しに近いんじゃないかという気分すらあるのです。

Geschenkt
by Thorsten Gimmler
Amigo 2004
★★★
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by Taiju_SAWADA | 2004-12-31 10:57 | 感想・紹介