2006年 07月 16日 ( 1 )

箱を切る

ゲーム会行って来たんすよ。会が終わると定食屋とか喫茶店とかで、Mayaは佳作だねとかCretaは中々のもんだけどDorraってこんな巧かったっけとかJohn Silverは妙に解析心を煽るゲームだとか、ま話したり話さなかったりするわけですが、そんななかで収納の話題が出たと思ってください。

「箱切ってる人いるじゃないすか。」

昔から僕はあれが羨ましくて仕方なかったのです。でも自分じゃ『絶対に』あんな綺麗には切れないのは最初から解ってるから、あの半分に切れた箱のことはシンデレラよろしく日を跨いだら忘れることにしてたのですが。でも家に帰ってから気づいたんです。これはあくまで収納の問題なんだから別に綺麗に切らんでよいのではないか。どうせプラスチックケースに移すなら箱は捨てるんだし。

というわけで私は心配するのをやめて箱を切るのを愛するようになったのです。

さて。綺麗に切ればきっと綺麗に切れるわけですがそこまでする根性は無い。雑に切るくらいはできるけどどんなものが上がってくるか怖いので試せない。という貴方と私のために、ここで箱の雑な切り方とその結果について公開してみようと思います。

以下のレポートは、箱切り暦一箱の筆者が二箱目として行った試行に関するものです。条件としては「使用する道具はカッターナイフ、鉛筆、カッターマット代わりの段ボール箱」となっています。定規は部屋に無かったので使っていません。

ということで題材はこちら。

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皆様お馴染みの名作サンクトペテルブルグでございます。お前これカードゲームに厚紙くっつけただけじゃねえか無理矢理単価上げようとしてるだろ、という点でも話題になったゲームであり、正に今回のテーマに打ってつけと言えるでしょう。

まずやるべきことは、どれくらい高さを削っても内容物梱包の観点から見て問題にならないか計測することです。ということで箱の中身を全部出し、プラスチックの梱包材は躊躇無く捨て、必要なものをそれぞれビニール袋に詰め替えて、もう一度箱にしまいます。

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こんなかんじ。なおビニール袋に詰め替える際は、通常選択するよりも大き目のビニール袋を選んだほうが厚みが減って良いです。というのはつまり、箱を切って圧縮できるのは高さであり、面積のほうは調整できないので、内容物は可能な限りフラットな形でしまいたいんですね。小さめの(内容物を収めるのにちょうどのサイズの)袋だと、平たく押しつぶすことができなくなってしまうのでこの点で不利です。

ということで箱にすべて詰めると必要な高さがわかりますので、これを基準にどこまで切るか決めて下箱にマークします。

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マークは四隅にはつけません。下箱の四隅から任意の一個の角を選んで、これにマークするだけです。

マークが終わったらカッターの登場。さっきマークしたところから切り始めます。

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ちなみにこの写真では、角の線を切った(上図)あと、角の左側のラインを切り出していますが、これはわたくしが左利きなためです。右利きの人は右側を切るほうが楽だと思います。

で、ここでやることは角周辺を切るだけなので、結果は下図のようになります。

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この切り抜いた台形の厚紙が大事。こいつを用いて、ほかの三つの隅をマークしていきます。

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こんな具合。切り抜いた厚紙を型として当てるので、切り取る高さが同じになることがそれなりに担保されることでしょう(定規があったとしても、高さの決定はこの形で行ったほうがよいと思います、と中学校の授業で習ったような気がしました)。下箱の高さ揃えを蔑ろにして作業を進めると、仕上がりが思い切り斜めの箱になったりして収納上の問題があり結局もう一度切り直し、みたいなことになるんで、ここはある程度まじめにやったほうがよいです。

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そして四隅を切り抜いたら、隅じゃない部分をざっくりと切りとります。切るためにはまず切断線を描くんですけどここが定規がないのが恨めしいところで、しょうがないのでさっきの台形の切抜きを使ってプロットしつつ、あとはもうどうでもいいやという按配でフリーハンドで引きました。

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かなり動揺が見える線です。つうか引く意味あんのかこんな線。いや意味はあるのです。要は箱が斜めにならないためには、辺の高さが四隅の高さを越えないようにすればいいんであって、こんな線でもそのチェックとしては十分使えます。

定規持って来いよ。いいから。

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でも定規無いのでとっとと切り出してしまいますフリーハンドで。ただしこの実際に切る部分については、線を引くときに使うような長い定規は反対側の角にぶつかってしまって役に立たないと思います。使うなら短い定規を切断線に合わせて使うようにしましょう。あとフリーハンドでも割となんとかなります。なんとかなったと思ってるのは僕だけかもしれませんけど。

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注意すべき点としては、反対側の隅がとにかく邪魔なので、真っ直ぐ最後までカッターの刃を進めることはかなり無理だということが挙げられます。どっかで箱を回して反対側から切り直さないといけない。このとき切り目がきちんと合ってないと美的には問題のある結果になります(が僕はもちろん気にしません)。

さて、長辺を切り落とした結果、即席の定規が手に入ったので以降はフル活用していきましょう。

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つっても前述の理由により、結局切るときはフリーハンドです。

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あとはこれを繰り返せば下箱は終わり。仕上げ処理とかしません。

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上箱も基本的にはまったく同様の手順で行います。注意点としては、上箱は下箱と同じ高さに切るか、あるいは同じ高さに切る自信(または高さが合わなかった場合にもう一回作業を繰り返す覚悟)が無ければ、少し深めに切る(できた上箱は下箱より低くなる)必要があります。その点だけ押さえておけば、下箱のように「いい加減に切ると箱が斜めになる」ような問題は発生しないので、下箱よりもラフに作業してしまって構いません。

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まあラフに切ると上図のような事態も発生しますが、これくらいのことを気にするなら箱なんか切るな最初から。と予め言い含めておきましょう。

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というわけで、全工程一時間くらいで作業は完了します。今回はひゃくえんのカッターを使ったので時間がかかったり手がものすごく痛かったりしていますが、もう少し立派なカッターを使えば作業時間も半分くらいに短縮できるんじゃないかと。きっと手も痛くなったりしないでしょう。

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結果についてはご覧になった方がそれぞれの感想をお持ちになればよろしかろうと思いますが、作業者個人としてはかなり満足です。だって嵩が半分以下になったですよ? 切り口がどうとか本気でどうでもいい。
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by Taiju_SAWADA | 2006-07-16 23:44 | 雑題