2006年 08月 31日 ( 1 )

レビュー未満。

きちんとしたレビューの形に整えようと思って先に草稿だけ書いて内輪向け掲示板にメモしておいたものの、時間がずいぶん経ってしまってゲーム内容をすっかり忘れてしまいすでに整形が不可能となってしまいましたとか。勿体ないのと時間もないししばらくサイトの更新も(まっとうなネタでは)できなさそうなんでいいや上げちゃえ。

そんなわけでレビューの質は低いですが、まあ生きてます通信ということでお目こぼし願いたく。申し訳ない。


「ミケリノス」Ystari
YstariGamesの第三作。前作のケイラスがいかにも新興メーカーの勝負作という解りやすいゲーマーズゲームだったのに対して、最新作はウェルメイドな小品という「お前んとこでそれ出す意味あるのか」と問い詰めたいブツを出してきました。
しかし完成度はかなりのもので、SdJとかDSPとかに普通にノミネートされたり一着取ったりしてても何の違和感も感じないでしょう。ゲーマー向けにウェルメイド志向をアピールする(九十年代前半のファミリーゲームの枠に難易度上は回帰しつつ、そこにゲーマー好みのワンポイントを差し込む)というのは今年のSdJ作品「郵便馬車」と全く同じ方向で、もしかすると最近の流行なのかもしれません。その観点で言えば、実はこっちのほうが「郵便馬車」よりもうまいことゲーマー向けに仕上げています。ルールの単純さは同程度か少し少ないくらいで、その上でカード引きの運に左右される部分を可能な限り抑え技巧で決まりそうな雰囲気を形成しています。逆にSdJ向けという視点で考えると、テーマ的にどうしようもなく乾ききっててあまりにシステムが露骨すぎるんで、うまく主題とルールを合わせている郵便馬車に軍配があがるとも言えますけど。
というわけで面白いです。が、そこに未来があるのか、という話になるとちょっと微妙かなー。テーマ性が無い時点で大向こう受けは期待できないし、このサイズでゲーマー向けならもう少し弾けててほしいんです。良くできてる。実に良くできてる。そこで終わって良いのか? と。まあ高水準のゲームに対してだけ成立する贅沢な批判ですね。
★★★(★★★☆寄り)
※ミケリノスは遊んだのつい最近なんで内容覚えてますが、きちんと書こうとするともう一ゲーム要るなー、でもそこまで待ってたらまた忘れておしまいだなー、というのが書きかけで上げた理由です。

「アウグスブルグ」
Chinatown以来7年ぶりとなるHartwig第二作(と思ってたけど実はその間に共作が一個あったらしい)、は風変わりな要素を用意しつつも総体としてはウェルメイド気味にまとめた競りゲーム。得点要素を積み重ねてラウンド単位で決算、得点要素は持ち越しなので得点は累積的に積重なり、ただし得点要素の数は有限でありなくなったらおしまいではなくて無くなったら他人から奪えるという仕組みがあって油断できません。というのが一つと、もう一個は特徴的な競りの仕組み。同一スートのカードn枚だして最大値比較、という方式ですが、枚数は任意ではなく、全員の意見の一致、というかレイズコール方式で決定されるので、弱いカードいっぱい持ってる人は何枚で勝負すべきか(大きい枚数でレイズすれば確実に勝てるけどもったいない)悩んだりします。
ルールは最小セットではないものの比較的コンパクトにまとめられてるんですが、ただこのゲームはもう少し膨らませてもよかったんではないかと思います(すごい珍しいことをしゃべってる気がする)。カード取ってくるところでどうしても運が強くなっちゃうですが、このゲームの本来ということで言えばもうちょっと操作感が強いほうがいいはず。つまりはゲーマーズゲーム(というほどきつくもないけど)として仕上げようという意図が見えるんで、それなら、ということですね。
でもよいゲームです。
★★★

「テクノウィッチ」
コスモスの昨年末のゲーム。作者はたぶんこれがデビュー作。アナログ距離を使うアナログレースゲームで、要は全然真っすぐ飛ばない方向指示器をなんとか使い分けながら障害物にぶつからないようにちゃんと進みましょう、というものです。
こういうシステムの場合、プレーにストレスをどれくらいかけるか(フラストレーションがたまるレベルまでいっちゃうと問題だけど何もないのもねえ)というのがすべてになるんですが、意思決定(一気に進んで距離を稼ぐかちびちび進むか)を絡めながらうまく作ったなと思うわけです。ちびちび進むのは必要な場合(あります)を除いては、遅いという以上に苛々するんでやりたくない。一気に進むのはフラストレーションをちょっとためてから一気に解放、というかたちになるんで、失敗さえしなければ(障害物にさえ当たらなければ)何処に行こうとそれなりに気分がよろしい。アイデアに対して実装が過不足なく纏まってて実によくできましたという印象を持ちました。
★★★☆。

「郵便馬車」
日本ではついこないだ出た新作。作者はSeyfarthで、つまりは「プエルトリコ」の人ですね。とはいえこのゲームにプエルトリコ的な要素は全くなく、むしろ同作者のもうひとつの代表作「マンハッタン」のつくりに近いです。
都市カードを引いてマップ上をつなげていくという内容で、良くも悪くもクラシカル/ミニマルな印象を与えます。良くも、というのは特殊要素を一切混ぜない思い切りの良さと余計な時間延長要素を加えない清々しさ、悪くもというのは結局引きが悪けりゃどうにもならんじゃない?というファミリーストラテジーの限界をそのまま引きずってるところが。でもまあ無難に誰にでも勧められるゲームなのは間違いありません。
そういう意味では近年のメガヒットTicket to Rideと同趣向と言えますが、個人的には
あれよりこっちのが好きです。いやまあ、Ticket to Rideに比べれば難易度はだいぶ高いですけどね。この二つを似たような物と言い切ってしまうのは何か毒されているかもしれない。
★★★

「ハチエンダ」★★★☆ 面白いです。ちょっとクラシカルすぎる気はしますが。
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by Taiju_SAWADA | 2006-08-31 01:24 | 感想・紹介