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欧州ゲーム屋紀行 パリ編(前編)

更新が途絶えた後に行われるのが定番となりつつあるような気がするこの企画。今回はパリ編でございます。ほんとはマラケシュ編かフェズ編を開催して「メディナのこの店でメトロポリスもエイジオブルネサンスも売ってるよ! でもアラブ商法で10000ディルハム(13まんえんくらい)からスタートだから頑張れ! というか道順が死ぬほどややこしくてまず店にたどりつけないよ!」とかやりたかったんですが流石にボードゲーム屋は探せませんでした。

全体的な特徴としては、店が綺麗。わりと本格的。あと囲碁人気。ミニチュアはWarhammer勢力がそれほど強くない。店は概ねカルチェラタン近辺に固まって存在しているので回るのも楽。値段は定価ベースで大箱30ユーロなんで日本より若干安目、さらに大概の店がセール品扱い有り、但しアメリカ物だと値段が跳ね上がる場合有り。仏語訳のゲームは結構いっぱいあります。そんなところです。



Variantes
http://www.variantes.com/
29 Rue Saint-Andre des Arts
地下鉄4号線St-Michel駅歩1分

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サイトを見てる感じだといかにもトラディショナル+スーベニアな件のアレですか、と意味も無くカタカナを並べて肩を小粋にすくめたくなるような店構えですけど、実際主に扱ってるのはチェスとか囲碁とかの伝統物なんですけど、あと店の場所がノートルダムとかマリアージュフレールとかの近くでいかにも観光然としてたりもしますけど、しかしこの店は決して駄目な店ではありません。というのは、ドイツ物だったり新アバロンヒル物だったりも充分な区画を取って並べていますし、何よりも伝統物に対する態度がきちんとしてます。特に書籍に棚を割いているところがそれっぽい。フランス語で書かれた囲碁とかコントラクトブリッジとかその他伝統物ゲームに関する書籍がほしーい、という状況ならば他に選択肢なし、というところで、問題はそういう需要を日本語で喚起しても仕方ないんじゃないかという点ですが。

店のレイアウトはゆったり取ってありますが、そのぶん客がわさわさと入ってきますので、見るほうとしてはあまりゆったりできないかもしれません。観光客だか学生だかわかりませんがそのへんの普通に歩いてなんとなく店に入ってきたかもしれない人がカルカソンヌの木箱を手にとってじっと見ていました。何がいいたいかというと客層はそんなんだということです。

※マリアージュフレール:高名な茶葉屋。高いけど犯罪というほどの高さじゃないので土産物にはいいんじゃないでしょうか。でも併設の喫茶は人がダマになって並んでるのでやめといたほうが無難。日本にも支店有り。



Jeux Desartes (Ecoles)
http://www.jeux-descartes.fr/ecoles/
52 Rue des Ecoles
地下鉄10番線Cluny-La Sorbonne歩1分

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Eurogames出版部門は売っぱらっちゃったけど店舗部門はまだやってます、ということで日本でも今のところまだ忘れられていないと思いますデカルトです。パリに3店舗、その他の都市にも何店舗か持っているチェーン店。今回はその主力と思われるEcoles通りのお店を紹介します。

さてこちらも先ほどのVariantesから程近く、というか冒頭で書いたとおりどの店も近いんですけど、二つの大通りが交わる交差点に位置していて大変なご盛況。1階と地下の2フロア構成で。1階は地の利も手伝って観光客含むいろんな人々で大賑わい。ご他聞に漏れず伝統物とかパズルとか比較的無難な商材をメインに扱ってますが、フェイドゥッティのバビロンとかちょっと鋭いものも置いていて、こういう土産屋という線も商売として悪くないかもねー、とか思いつつ地下に降りると両手にいっぱいのゲームとゲームとゲーム。種類で言うと何でもあります。RPG, 古めのウォーゲーム(全部セール品になってたのがちょっと切ない)、あと棚一面のドイツ物、ミニチュア(ここはGames Workshop押し)、CCG。

でも客層は案外1階と大差なかったりして。同様の構成を取っているロンドン大英博物館前のPlayin' Gamesでは1階と地下で客層も混み具合もはっきり違ったんですけど、ここでは売っているものが随分違う(と言っても1階の物だってゲームな人でも納得できる水準ですが)のに客のノリは全く変わりません。なんかガイドの人みたいな店員がいて、おばちゃんの前でステンドグラスの講釈でも垂れるようにしてドイツゲーの説明をしています。

なんか独特に普通というのも面白く、なにも考えずに一店だけ購買用で選ぶならここかなあ、と思いました。



Star Player (1号店)
http://www.starplayer.fr/
3 Rue Dante
地下鉄10番線Cluny-La Sorbonne歩1分
(ほか、St-MichelとかMaubert Mutualiteとかも近いです)

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そしてそのデカルトに全ての一般客を奪われたというよりは単純に元々相手にしてないだけでしょうけども、歩いて二分もないくらいの距離にありながら客層も喧騒もがらりと変わるこちらの Star Player 1号店。1号店はCCG, ミニチュア、ボードゲームの三点を専門に扱う店で、残りのRPGとかその他ですが、そっちはここから数分のところにある2号店の担当らしいです(そっちは行ってない)。ちなみにこの店は本来は通販メインなので実は客が一人もいなくても別にいいんじゃないかとか。

基本的にCCGの店なので卓があります。1卓だけですけどね。今回見た中で、後述するちょっと特殊な位置づけのOYAを外すと、卓があるのはここだけでした。店はけっこう広くて、今までみたどの国のCCG屋よりも整然としています。冒頭でも触れましたが、パリの店は何処行っても綺麗にしていて、いや客商売の基本だろうと言えばそれまでなんですけど、今までが今までだっただけに。いや別に今までだって不潔というわけじゃ勿論ありませんでしたが、でも単に清潔なのと清潔感を確保してるのとは意味合いが異なりますよ、とかそういう。

ドイツ物は当然いっぱいあります。ここでいっぱいというのは単にメジャーメーカー物を一揃い持っているということではなくて、それなりに名前は通っているけど部数は全然出てない小メーカーとか同人メーカーのもの(フランス国産は持ってて当然なので除く)もある程度おさえてます、という意味です。今までのところで言うとVariantesはそういうのは扱ってなくて、デカルトはいくらかありますかね、といういくらい。あとアメリカの大箱もそこそこあって、たとえばトワイライトインペリウムとかが飾ってありました。

その他のところでいうと、ミニチュアの一押しがウォーハンマーでもコンフロンテーションでもなくて何故だかマーベルヒーロークリックス。これを押しているのは珍しい。あと非常に個人的なことなんですけど感動したのが全く理由は不明ながらドラゴンダイスが平積みでプッシュされてますきゃーなつかしー。まだ売ってるとこあったんですね。結局拡張っていくつまで出たんでしょうか。そしてビル・スラヴィチェクに対して改めて湧き上がる敵意。そんないらないとこまで思い出さなくても。えっと、あとやっぱり碁盤があります。人気あるのね。



なんか3店だけで思ったより長くなったのと、写真を載せるためのUSBケーブルがどっかいっちゃって探さないといけないのでいったんここで切ります。全6店紹介予定なので残り3店。
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by Taiju_SAWADA | 2006-01-25 22:39 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行 フランクフルト編

この欧州ゲーム屋紀行というのは、ま基本的に旅行記ということもあって書いてる本人にとっては大変面白い企画なのですが、読んでる人が面白いかというと多分面白くないんじゃないかなーと思います。面白くないだけならまだしも、あんまり実用性も無い。これは企画の根本的な問題で、プラハまで行ってちっこいゲーム屋わざわざ巡りたいと思うかと問われれば、殆どの人は、いや城とか橋とかアマデウスごっことかでスケジュールが埋まってて、と答えるでしょう。

ちったあ実用的にならないもんかな、というので今回のフランクフルト編には実のところ編集部としても結構な期待をかけておりました。なぜかというと、まずフランクフルトと言うのは当然ドイツです。ドイツなのでゲーム屋のラインナップにも一定の期待が持てます。そしてフランクフルトには空港があります。フランクフルト空港は成田のような糞港と違って市街地から非常に近いので、とりあえずドイツに入ったらフランクフルトに滞在するという可能性が非常に高い。もっとも個人的にはトランジット滞在ならフランクフルトなぞよりもヴィーズバーデンで温泉に浸かるほうをお勧めしますが。そんなわけで滞在してみるとフランクフルトというのはえらく退屈な街なので(金融機関と売春窟くらいしか無いんじゃなかろうか)まあ見事にやることがない。じゃあ土産にゲーム屋でもいくべか、ということになる確率が、他の都市と比べると際立って高いのです。

さて。

無論我々取材陣といたしましては、何の事前情報も持たずに街をぶらつきまわるのは避けたいのでして、事前にwebとか使ってショップの情報など集めておくわけです。でもって立地条件とか雰囲気とかである程度絞って、これは大丈夫だろうというところに出向きます。


Time Trader
Berger Str. 280-284

郊外とまでは行かない私鉄沿線な感じの町並みをてちてちと住宅街方面に進んでいって数分。最近日本でも少しずつ出てき始めているドネルケバブ屋台の脇を通り、幼稚園を脇目に見つつ、到着しましたバーガーシュトラッセ280番地。

スーパーマーケットになってました。


いきなりの歓迎でブルーになりつつ、スーパーで買ったミネラルウォーターなど飲みながら駅に戻り。


Welt der Spiele
Frankenallee 189

中央駅まで引き返して国鉄で一駅。ちょっとこれはどうかという感じの荒み具合で、といっても中央駅周辺の赤線地帯みたいな荒み方とは違う、人がだれもいなくてでかい道があって車だけがばんばん走っている、もちろん高架はその筋の落書きで埋まってる、そんな風景をたらたらと10分くらい歩く。抜けてみるとあら案外ご立派な住宅などもあるじゃないの、とか思いつつ店はまだか。あ、通り過ぎた。戻ろう。また通り過ぎた。

潰れてた。


半泣きになりながら3番目の Comic Laden Franke (Berlinerstr. 20) を目指して電車を乗り継ぎ歩くも、なんで4時過ぎでもう店閉まってんだよしかもほんとにただの漫画屋じゃねえかゲームのディスプレイなんざ欠片もねえぞ、ということでもう恐慌に襲われて滅びてしまえこんな町。
(※Comic Laden Frankeは単に土曜は4時までしかやってなかったというだけで潰れてるわけではないし、今までの傾向から言って日本漫画を置いてる店にはゲームも置いてある可能性は高いんで、暇なら行ってみてもいいかもしれません。とは言ってみたもののウェブサイト http://www.comicladenfranke.de/ を見るとゲームの欠片もないですなあ)

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Spectaculum
Stoltzestr. 11
Konstablerwache (U4,U5,U6,U7, S-Bahn全て) 歩5分くらいだったような気がする

また閉まってるよ! 4時で店閉めるのやめろー! (しつこいようですが平日は7時まで開いてますよ)

えーと、とりあえずここはゲーム確実に置いてあります。ディスプレイも覗き見た店内も、どこに出しても恥ずかしくないウォーハンマー屋。ウェブサイト http://www.spectaculum-frankfurt.de/ も全力でそのウォーハンマー屋っぷりを主張しておりまして、しかしウォーハンマーはイギリスのものだろう。僕が今探してるのはドイツゲームのお店であって、別にこんなとこまできて趣味人がどうとかいう話をしたいわけじゃないのです。

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vedes
Friedberger Strasse 7-11
Konstablerwache 歩1分

ドイツのあちこちにある玩具のデパート。 Spectaculm からの帰りにたまたま見つけたです。うーん。vedesかー。まあ開いてるのはいいことだよね。駅から近いし。確かにドイツのゲームをいっぱい売ってるのは間違いない。ただなあ。なんかこう、そういうことじゃないだろ、という気がまだする。たぶんその気分の正体は4件回って全部スカだったためにやさぐれてるだけ、ということなんだと思うのだけれど。
品揃えは典型的デパート系。ラベンスバーガーとハズブロ。無論ハンスイングリュックとかコスモスとか、メジャーなメーカーのものは一通り置いてますけど、メインはラベンスバーガーとハズブロです。なんでデパートは必ずハズブロものを大量に置いてるんでしょうか。いや、営業が強いのはわかりますけど、ドイツで Trivial Pursuit なんか売れんの?

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で。

Gamestore by Sulzer (in der Zeilgalerie)
Zeil 112-114
Hauptwache (U1 U2 U3 U4 U7, S-Bahn全て) 歩1分

やっと一軒まともなゲーム屋を発見。Zeilというのはフランクフルトの目抜き通りで、いろんなデパートだかショッピングモールがならんでおります。その一角に「Zeilgalerie」というショッピングモールがあり、このショッピングモールは一階から最上階まで全ての店が螺旋状のスロープな廊下一本に連なっている、という特徴的なモールで、というかそんなことはどうでもいいんですけど、このショッピングモールの一店舗としてゲーム屋さんが入っています。さほど広い店とはいえませんが、ドイツゲーム、ウォーゲーム、RPG、ミニチュアゲーム、日本漫画とゲーム屋五点セットをきちんと揃えており、Spielbox誌も置いてあって(ドイツだからって本屋に普通にSpielboxが置いてあるわけではないのです)、とりあえず欲しいかなというようなものはたぶん手に入ります。電車だと中央駅から乗り換えが1回生じますが、それでもあわせて2駅ですし、お土産ということならここでいいんじゃないでしょうか。
ドイツゲームに限って言うと、品物の量はそれほど多くなく、ですのでレアなものもそんなには置いていないのですが、中古で(新品と全く同じ顔をして売ってますが、中古だけあってちょっとぼろくなってるあたりで見分けましょう)出物がいくつかあります。わたくしが行った時にはシヴィライゼーションのドイツ語版(Piatnik社)とエイジオブルネッサンスのドイツ語版(Descartes社)が置いてあり、安かったのでついエイジオブルネッサンスを購入してしまいました(20Euro)。
このショッピングモール自体はたぶんハイティーンあたりを中心客層として設定しているんだろうというような店構えで、とりあえずハイティーンっぽい服屋とか飯屋とかいろいろ集めてみましたという感じなんですけども、言うまでも無くハイティーンというのは複雑なカースト制度によって分断された世界なわけで、ハイティーン服屋に出向く人々とハイティーンGAMESSTOREに出向く人々というのは全然違う人たちなんじゃないだろうか、それともドイツではそのへんのゾーニングは適当なんだろうか、とちょと疑問が生じたのでした。(www.zeilgalerie.com)

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by Taiju_SAWADA | 2005-05-15 00:31 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (2/2)

欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (2/2)

前回は概ねおしゃれサイドだったり玩具店サイドだったりのお店をご紹介しました。となると当然今回はそうではない側、ゲーマーサイドというか因果サイドというかそういうお店をご紹介することになります。あとお店じゃないものもついでにいくつか。



[PALUBA]

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お店じゃないものについて簡単に紹介しておきましょう。つってもわたくし実際にはここには入っていませんけども。PALUBAという名前の、ゲームクラブというかゲームスペースというか、そういうところです。チェコのマインド・スポーツ・オリンピアードとかにも協力してるみたいです。
ウェブサイト(http://www.hrejsi.cz/paluba/)を眺めた感じでは、週に何回か、夕方から夜にかけて開けている模様。ドイツ物だったり囲碁・将棋だったりいろいろ手広く押さえてそうな感じなので、プラハに御用の際は予めコンタクトなどを取って遊びに行って見るのもよろしいかと存じます。

PALUBA
Lidicka 40
地下鉄B線Andel駅(ツーリストインフォメーションがあるところ)から歩いて2~3分くらい


[Ogri Doupe]

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典型的なウォーハンマー屋さんです。ウェブサイト(www.fantasy.cz このアドレスからしていかにも。というかよくこんなの取れましたね)を見ていただければその典型ぶりもご理解いただけるかと。典型的なウォーハンマー屋さんとはつまり何かというと、要するに店の中央にゲーム用のジオラマが組んである、という一言で表現できてしまえるのですが、それ以外にも「年齢層が少し高い」とか「雰囲気がわりと落ち着いている」「翻訳物だったり原語版だったりのSF/F小説が置いてある」とかいった特徴があります。何と比較しているのかといえば当然「カードゲーム屋さん」との比較です。比較しづらいところで言うと、RPGはたいていどっちのお店にも置いてあるが主力商品ではなく、ドイツ物ボードゲームについては対応が店によってまちまち。ウォーゲーム・米英系はウォーハンマー屋さんのが置いてある確率が高い、といった感じでしょうか。

ご多分にもれずそういう品揃えもそういう感じ。店はけっこう広く、今回プラハで回った店のなかではたぶん一番じゃないかと思います(本屋・玩具店についてはゲーム展示スペースぶんのみで比較)。国民劇場から歩いて数分、というよりはTesco(総合スーパーマーケット)から1~2分と言ったほうがいいかも。

Ogri Doupe
Mikulandska 122/4
地下鉄B線Narodni Trida駅歩1~2分


[Warload]

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チェコ第二の都市Brnoに本社を置き、AlhambraやTransAmericaなどのチェコ語翻訳版を出版しており、各店のショーウィンドウ陳列競争でもアルハンブラを前面に打ち出してAlbi(本社プラハ)のカルカソンヌと熾烈な攻防を繰り広げている(実際はそんな仲悪いわけが無いんですけど)Corfix社 (www.corfix.cz) 。のプラハ直営店です。ちなみにクレジットカード効きませんのでお買い物の際はご注意ください。

Albi直営店が前回ご紹介のとおり、ショッピングモールに突っ込んでもさほどの違和感も無いような店構えだったのに対して、こちらは店名からしてショッピングモールと一戦構える気概充分。ドアを開けるとシングルカードに群がるティーネイジャーがどざー。お店のディスプレイにはTarismanの(三版じゃなくて)たぶん二版と思われる版が展示してあり、「我々はGames Workshopとの交渉の末、Tarismanの最後の新品在庫を入手した。ゲーマーならこの価値が分かるだろう。今を逃せば、こいつを15ユーロで手に入れる機会はもう現れない-永遠に」とかいうPOPが貼ってあったりします。で、良く見るとこれCorfix社じゃなくてAltar社って会社の仕事なんですね。自分とこの商品そっちのけで他社の製品を目立つところにディスプレイ。素敵です(タリスマンの二版を15ユーロで俺も手に入れたいという方は www.warlord.corfix.cz もしくは販売元のAltar社 www.altar.cz までどうぞ)。

ガラスに入って飾られているのがそんなんで、カウンター周りはTCGでいっぱい、じゃあCorfix社謹製のドイツ翻訳物はどこー? とお店をよく見渡すとやっと発見、棚の一番上(一番上の段、じゃなくて棚の上に載せてある、という表現のがよいでしょうか)に数個ほど。見上げないと気づかないじゃん。いいのか自分とこの商品こんな扱いで。

ところで、今まで回ってきたお店にあるゲーム(のうち、興味を惹かれそうなもの)は、たいがいが翻訳物であってまあ見覚えのあるものが大半だったのですが、今回この店でカウンターの奥になんか妙なものを発見。ちょっと聞いてみましょう(余談ですが、こういうオタクショップの店員さんはどの国でもみなさん英語を解するのがたいへんありがたいです)。
「えーと、チェコ国産のゲームってあります?」
「あんまりないです」
「あれ、ってそうですか?」
「あー、はい。確かに。(取り出してくる)これはそうですね。典型的(ティピカル、とお店の人は言った)なチェコ国産物です」
おお。やはり。ついに発見チェコ国産ボードゲーム(実は他の店でもずっと探し回っていた)

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というわけでこれが現物です。先ほど名前の出ていたAltar社製。関係ないですけどさっきのPOPはたぶんAltar社が自分でつくったもので、「Altar - DandDを、MTGを、メイジナイトを、ウォーハンマーを、そしてカタンをチェコに最初に紹介したのは我々だ」みたいな文がPOPに載っていて、とてもわかりやすく首尾一貫してます。そういえばAltar社もプラハではなく、やはりチェコ有数の都市であるOstravaに本拠を構えているんですが、なんか対抗意識とかあるんですかね。


Warloadの店員さんの説明によれば、光陣営のキャラクターと闇陣営のキャラクターがいて、それぞれマップ上でいろんなことをして能力を上昇させていって覇権を競う、という内容らしいです。見た目も中身も首尾一貫していて実に清清しい。その割にはゲーム時間が30-90分と書いてあって妙に短いのが気になります。
このゲームについては英語情報が皆無に等しいので(メーカーのウェブサイトも、なぜかこのゲームのページだけリンク切れ)、そのうちメーカーに「英語ルールありませんかー?」とかおねだりしてみようかなと思っています。

Warload
Hastalska 7
地下鉄B線Namesti Republiky駅歩5分くらい
(市民会館から5分くらい、なんですが市民会館から行こうとすると迷うかも。
 むしろスペインシナゴーグとかを基点に考えたほうがいい?
 あるいはホテル・マクシミリアンを基点に...とか)


なお、今回はガイドブックとして、Albiのオンラインショップサイト (www.hrajeme.cz) に書かれていたリンク集 (www.hrajeme.cz/Hrajeme/StaticText.aspx?id=PRODEJNY_ALBIHER) を使用しました。
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by Taiju_SAWADA | 2005-03-21 12:32 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (1/2)

一ヶ月ほど更新が無いと思ったら唐突にこういう文を書き始めるあたりがあまりにも分かり易いのですが、前回は日帰りだったために碌に調べていなかったプラハのボードゲーム屋を再びまわってみました。

[Albi]

Albi : Metropole Zlicin直営店

事前の調査では、どうやら現在のチェコにはAlbi (www.albi.cz) という会社があって、ここがカルカソンヌとかカタンとかのチェコ語版を出しているということでした。んでもってこの会社の直営店が Metropole Zlicin という建物の中にあるらしいと。そいでは行ってみましょう Metropole Zlicin. で、それはどこにあるの?

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えと。んー。あー。
いや、ここはプラハじゃないでしょう。

実際のところどこにあるのかといえば、プラハ市内を走る地下鉄B線の終点 Zlicin 駅にあるです。何も無いところに唐突に拵えられた巨大ショッピングモール (http://www.metropole.cz/) 。写真にもあるとおり、けっこういっぱい人が入っており、それなりに中は繁盛しておりました。中の雰囲気は上記のサイトを訪れていただくか、あるいは「ベネトンとかELLEが入っていて、二階にマクドナルドがあり、遠くのほうにシネマコンプレックスが併設」と言えば、だいたい想像もつくと思います。

そんなモールの一角に Albi 直営店がたたずんでいました。

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店はえらく小さいのですが、小奇麗な感じにまとめられており、周りの風景から特に浮いたところはありません。品揃えとしては自分のところの翻訳製品がボードゲームで10種類くらい、よそがチェコ語訳したドイツ製品が数種類、ドイツ語版そのままのものが20種類くらい、あと英米系数種類。あとはいわゆる玩具屋系の取り揃えで、面積比で言えば「ボードゲーム:玩具類=1:1」くらいですか。

お店のひとにちょっとお尋ねしてみたところでは、翻訳されてないドイツ語オリジナルのゲームも普通に遊ぶし、英米系のも普通に遊ぶよ(と言ってRuneboundを取り出す。流行ってるのかな?)、とのこと。英米系についてはそもそも偏ったマーケットが相手なんでしょうが、チェコの人は普通にドイツ語できることが多い(明白な観光スポットを除けば英語が通じることはまず期待できないが、ドイツ語はだいたいどこでも問題ないと思って構わない)んで、そういうこともあるんでしょう。

値段について言えば、あんまり日本と変わらないかなー、という印象でした。クイーンゲームズ「ジャンク」の値段が900ckだか1000ckだかで、30ck≒1euroですから4000円台ということになりますが、チェコ人の平均月収って10万円以下(2003年で17000ckくらい)ですから、現地の感覚としては相当高いんじゃないでしょうか(Albiの翻訳版だともうすこし安いですけど、といって劇的に安くはなりません。コンポーネントはドイツ版と同一ですし)。前回、ヴァツラフ広場の本屋に置いてあったことも考えると、 Albi はちょっと高めのサブカルチャーという位置を狙っているのかもしれません。

ALBI - spol. hry a hlavolamy : Metropole Zlicin
営業時間 10:00-21:00
プラハ地下鉄B線終点Zlicin駅(市中心部から30分くらい)直結



[その他]

HRAS

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なんで地下鉄で終点まで行かないといけないのかということで、市中心部でAlbiと似たような雰囲気のお店をという話になりますと、ここが挙がってくると思います。ヴァツラフ広場通りの一本裏に入った Jungmannova という名前の通りにあり、地下鉄 Mustek 駅から歩いて数分。この通り自体はあんまり観光然とした通りじゃありませんが、アクセス自体は極めて良好です。

店の規模、品揃えともにAlbi直営店と似た感じ、但しもうちょっとこっちのが年齢が上っぽく、また英米系は店内を見渡した感じでは置いていないように思えました。ウェブサイトを持っているのでそちらを確認するのもよいかもしれません (www.hras.cz) 。

HRAS hry a hlavolamy
Jungmannova 8, 11000 praha 1
地下鉄A/B線Mustek駅歩確か5分かかんないくらい


Dum knihy Kanzelsberger

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ヴァツラフ広場通りの本屋。確か4階建て。前回紹介したLuxor (どうも正しくはNeo Luxorらしいですが) は通りのMuseum駅側の端にありましたが、こっちの本屋はMustek側の端にあります。つまり端と端。だから何という話ですけど。本屋としては、Neo Luxor よりも展示をいくらか小洒落た感じにしているような印象があります。あとここは店頭の窓にボードゲームを展示宣伝しており、店として推しているのかな、とも思いました。

ボードゲームは4階だか3階だかの一角にまとめて並べられており、近くにはAlbiの手による各ゲームの解説パンフレットが閲覧可能な状態で置かれています。品揃えはNeo Luxorよりも良く、ドイツ物に関してはHrasやAlbi直営とそう変わりません。

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Dum Knihy Kanzelsberger
Vaclavske nam. 4, 11000 Praha 1
地下鉄A/B線Mustek駅歩1分



SPARKYS

チェーンの玩具屋。品揃えとしてはNeo Luxorとほぼ一緒。
写真を見るとわかるのですが、カタンとカルカソンヌが大きく展示されています。ボードゲームを扱っているところはわりとどこでもこんな感じでして、Albiの営業がかなり頑張っているのかそれとも別の原因があるのかわかりませんが、この二つに関してはそれなりのポピュラリティを得ているのかな、と思いました。

エステート劇場のすぐ近く。http://www.sparkys.cz/

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SPARKYS (praha)
Havirska 2, Praha 1
地下鉄A/B線Mustek駅2-3分くらい



ここまでの4店(にNeo Luxorを加えた5店)はどこもドイツ物ボードゲームを同じような売り方で捌いている店で、これが自然にこうなっているのか、それともAlbiの売り方が強く効いているのかはちょっとわかりませんが、いずれにしてもプラハのゲーム屋の表側はこういう雰囲気で統一されているようです。
次回はこれらとは別のコースのお店をご紹介します。
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by Taiju_SAWADA | 2005-03-06 23:07 | 雑題

持ち込みできるかな

連載にするかしないかまだ決めてませんが、各メーカーの自作ゲーム持込に対する姿勢をメーカーウェブサイトから判別してみようという文章です。

初回(にして最終回かもしれないけども)は、この文章を書いてる人がドイツ語読めないので機械翻訳に頼る必要があるけど機械翻訳英語→普通英語の翻訳やるのも面倒だし、ということで、まずは英語ウェブサイトの存在するメーカーから調べてみました。


[Out Of the Box]
Apples to Apples などのパーティゲームでおなじみ。ドイツ物の英訳もいくつか手がけています。逆に、重めのゲームは「扱っていない」と言い切ってしまっていいでしょう。「毎年4から6ゲームくらいの出版を計画している」とのことです。
CONTACT DIRECTORY ページの下のほう(http://www.otb-games.com/contact.html#submissions)に、ゲーム送付の手続きガイドが載っています。
大雑把な流れは、
・電子メールで概要を送る
・向こうが気に入ったら、向こうから「ルール(およびゲームの詳細)を送って来い」というメールが来る(ので、よこせと言われたものを送る)
・さらに気に入ったら、プロトタイプをよこせと言ってくる(ので送る)
となっています。概要の中身は「対象年齢・ゲーム時間・ルール説明にかかる時間・コンポーネント一覧・ゲームの概説と勝利条件・ゲームのテーマ」。このメーカーに特徴的なのは「ルール説明にかかる時間」でしょうか。
なお、ルール送付に際して秘密保持契約を要求するようなゲームを受け取る気はないそうです。


[Fantasy Flight]
必ずしもボードゲームがメインというようなメーカーでは無いような気もしますが、しかしドイツ物の翻訳にも自社物の出版にもわりと精力的に動いています。

GENERAL INFO --> SUBMISSION から、送付手続きガイドに移動できます(http://www.fantasyflightgames.com/submit.html)。同ページにはイラストレーター用ガイド、RPG用ガイド、小説用ガイドと来て、一番下にボード・カードゲーム用ガイドがちょっとだけ載っています。
ここは「いきなりプロトタイプを送りつけ」方式を採用しています。プロトタイプを送りつける際は、誓約書を同封する必要があります(http://www.fantasyflightgames.com/release.html)。誓約書に書いてあることは、「ゲームがちゃんと自分のものであること」「メーカ側から後で似たようなものが出てきてもそれは偶然によるものだと認めます」「審査に時間がかかっても許します」というような、まあ概ねどこの会社でも書いてあるような常識の範囲のもの。注意すべき点としては、「過去に出版されたか否か(出版されているとしたらその詳細)」の記述が必要であるという点でしょうか。あと、よそのメーカーへの持込を同時におこなってはいけないそうです。これも常識といえば常識のような気もしますが。
なお、プロトタイプを返して欲しい場合は返信用のしかるべき切手(日本の場合は国際返信切手券かな?)および封筒を用意しましょう、とのことです。


[Uberplay]
Klaus Teuberの子供の人が役員をやっていたり社長がITバブルで一発当てた人だったりと、楽しい話題には事欠かない会社。
つい先々週くらいまでは、「Uberplayにゲームを送付したいひとのためのガイドライン」を載せていたんですが、いま見たら「現在はゲーム受け付けてないです」という文章に切り替わってしまいました。採用枠が埋まっちゃったんでしょうか。そのうちまた半年ぐらい経てばガイドラインが載るかもしれません。(http://www.uberplay.com/about/authors.html)


[Days of Wonder]
Ticket to RideがいきなりSdJを攫ってしまってみんなびっくりの新興メーカー。2002年から2004年前半までで発表したゲームは8つ。多いか少ないか。そのうち、それが作者にとってのデビュー作となるゲームは「Pirate's Cove」のみ(それも作者のうち一人はWizards of the Coastでデベロップメントをやってた人です)。これは少ないでしょう。
しかしこの会社には美点がひとつあって、つまりゲーム送付に対する体勢が妙に整備されているのです。自社作品を何かにつけオンライン化したがるこの会社らしいといえばその通りですが、ゲーム送付のための最初の段階、つまりアイデア送付のために、わざわざフォームが用意されているのでした。COMMUNITY --> Game Submissions から、そのフォームへの入り口に到達できます。全体の流れは
・フォーム送付
・メーカー側が興味を持ったら、三週間以内に「プロトタイプよこせ」メールが来る
・メーカー側が「ゴー」「ストップ」の判断を出すのは、プロトタイプを送ってから4~7ヶ月後
というようになっています。
「こんなゲームが欲しい」ということで、「繰り返し遊べるのがいいな」「プロダクトラインに載るものがいいな」(ここの「ライン」は、カードゲーム・小箱30分物・大箱75分物、という三種類です)「売れ筋っぽい感じのがいい」という常識的なことと、「オンラインゲーム化しやすいゲーム」「センスオブワンダーのあるゲーム」というなんだかこのメーカーらしい感じのことが書かれています。あと、「権利は包括的に押さえますのでよろしく」というのはいかにもアメリカっぽい(Uberにも書いてありましたコレ)。
ちなみにフォームの内容は、作者名とかそういう連絡事項のほかに、「ゲーム概要」「どんなゲームが好きな人なら気に入りそうか」「適合プロダクトライン(三択)」「システムのジャンル」「ゲームのテーマ」「コンポーネント一覧」「ゲーム時間」「以前に出版したことがあったりしたらその詳細」「作者自己紹介」といったあたり。
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by Taiju_SAWADA | 2004-09-07 01:10 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:落穂拾い編(プラハ・ブダペスト)

ゲーム屋紀行さいすーかいです。

(写真はまた後ほど)

ブダペスト

残念ながら調査不足のためボードゲームのお店は発見できず。

しかし現在ブダペストはどうやらRPGブームの真っ最中らしく(日本における九十年代前半みたいな感じでしょうか)、普通の書店にDandD 3rdのハンガリー語訳が置いてあったりします。西駅(ブダペストのメインステーション)の小さな書籍販売コーナーにまで売ってるのを見たときにはさすがに驚きました。この感じならそういう店の一軒くらい間違いなくあると思います。
そういえば、関係ない話になりますがSFも人気があるようで、アシモフの本はどの本屋にも置いてありましたし、駅ではオーソン・スコット・カードの新作のポスター広告なんてものもあったりしました。何か両者の間には関係があるのでしょうか。



プラハ

ここも調査不足(なにせ日帰りだったので)でお店は発見できなかったのですが、ヴァツラフ広場沿いの大きな本屋でドイツゲームを発見しました。本屋においてあるくらいですから、専門のお店も当然あると考えるべきでしょう。(あるいは玩具店にたくさんおいてあるのかも)

PALA'C KNIH LUXOR

Vaclavske Namesti 41
Nearest Station: Muzeum (Metro C) [10min]
http://www.dumucebnicaknih.cz/
8:00-20:00

ヴァツラフ広場沿い。Ramada Grand Hotel Symphony の隣。
プラハではたぶん5本指くらいには入るだろうと(根拠は無いけど)予想させるような大きな書店です。間口はあんまり広くなかったりするんですけど、入ってみると奥がかなりあります。東京の本屋で言うと、池袋西武のリブロくらいの広さはあるかもしれません。

ボードゲームについてはなにぶん書店の一角に置いてあるだけということで、あまり期待すべきようなものではありませんが、まあ東急ハンズよりは少し豊富かな、くらいの品揃え(但しドイツ系しかありません)と思っていただければ。写真(ぴんぼけ)に写っているのでほぼ全部です。あとはHABAのゲームがいくつか子供コーナーのところにおいてあった程度。

ちなみにこの本屋にはRPGは置いてありませんでした(ドラゴンランスの小説とかはあったけど)。
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by Taiju_SAWADA | 2004-08-09 22:08 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:ロンドン編

(写真とかその他は後で入れる予定)

正直なところロンドンには紹介に値する店が少ないのです。グリニッジやその他郊外まで行けばまた話は違うのかもしれませんが。


Leisure Games
110 Ballards Lane
Nearest Station: Finchley Central (Northern Line) [5min]

イギリスのボードゲームショップとしては最も有名な店と言ってよいと思います。ゲームの個人輸入をやる人にとっては通販ショップとしてお馴染みでしょう。F.Treshamの手による鉄道ゲーム「1825」(1829のリメイク)など、この店以外の通販ではなかなか手に入りづらい商品もあったりします。店舗のほうも期待を裏切らず、全方位的に豊富に取り揃えられております。
店の一部は(おそらく通販用の)事務所になっており、従って実際のところ店の面積自体はさほど広いわけではないのですが、しかし品揃えという点においてこの店に不満を抱くことはおそらく無いんじゃないかと思います。
というわけで「ロンドンなら何も考えずにLeisure Games」と言いたいところなんですが残念なことにそう言い切るには少々の躊躇いが無いでもなく、何が問題かというと例によって中心街からの距離。Northern Lineに乗って野を越え山を越え、いや電車に乗っている時間は実際のところそう長くも無いんですけども、ホームに降りるとそこは立派な田舎町。ウェストミンスター寺院だのロンドン金融街だの妄想している観光客に素敵な現実をたたきつけてくれます。観光のついでに立ち寄るにはちょっと荷が重いかもしれません。いや間違いなく重いです。


Playin' Games
33 Museum Street
Nearest Station: Holborn (Northern Line, Central Line) [7min]

Leisure Games は立ち寄るにはあまりに遠すぎる、という一般観光客(ロンドンまで来てゲーム漁りを始める連中が一般観光客かという問題はさておき)のかたはこちらをどうぞ。住所に「33 Museum Street」とありますが、このMuseumというのはかの有名な略奪の殿堂、皆様ご存知大英博物館のことであります。Museum Streetは大英博物館正面玄関前から伸びている割と細めの道でありまして、その付け根の部分、つまりほぼ「大英博物館の向かい」と言ってしまって構わないであろう場所にこのお店は位置しています。博物館観光の際はぜひこちらもどうぞ(ここも閉まるの割と早いんでお気をつけください)。
品揃えとしては、Leisure Gamesからミニチュアゲーム関連を取り除いた感じ、と言えば最も近いでしょうか。一階には(なにしろ場所が場所ですから)バックギャモンとかトリヴィアとか分かりやすい商品が陳列されていますが、地階に下りると遠慮なくウォーゲームやらドイツゲームやらゲーム雑誌やら並べられております。このラインナップだとミニチュアゲームが無いのが不自然なくらい。



Orcs Nest
6 Earlham Street
Nearest Station: Leicester Square (Northern Line, Piccadilly Line)

駅から歩いて何分だったか記録がないのですが、たしか割と近いところにあったような気はします。ここはRPGショップでして、大量のRPGと大量のミニチュア、あと多少のドイツボードゲームと英米ボードゲーム(それぞれ1棚ぶんくらい)が置いてあります。
但しミニチュアといっても、このお店はGames Workshopとは契約を結んでいないらしく(Games Workshopサイトのショップリストにはこのお店は出てきません)、ここで手に入るのはGames Workshop以外のミニチュア、ということになります。かなりニッチな部分を攻めているような気がしてなりませんが、それがお店の方針と言うことなのでしょう。Games Workshop製のミニチュアをロンドン中心街でお買い求めになりたい場合は直営店(いっぱいありますが、たとえば GW London Oxford St. [The Plaza Shopping Centre 1F, 116-128 Oxford Street] とか)でどうぞ。


Harrods
Knightsbridge
Nearest Station: Knightsbridge (Piccadilly Line) [0min]

専門店ではないところでゲームがどのように扱われているのか調べるためにハロッズの玩具売り場もチェックしてみることにしました(ちなみにセルフリッジには玩具売り場ありませんのでお間違えなきよう)。入るときにドレスコードに引っかかって「そのでかいリュック下ろせ」とか門番に怒られたりしつつ、進んでみると一応あることはありました。んーと、東急ハンズ並み、という表現が妥当ですかね。めぼしいものは殆ど無いという感じですが、それでもFantasy Fright Gamesものをいくつか置いていたり、Citadelsなんてものもあったりで、仕入れ担当者もそれなりの工夫はしてるかな、という気はします。
Games Workshopはどうやらハロッズに品物を卸しているらしい(Games Workshopサイトのショップリストにハロッズが載ってた)のですが、僕はミニチュアが陳列されているのを発見することができませんでした。どっかに隠してあるのかもしれません。
なお、巨大玩具店であるところのHamleys(188-196 Regent Street)も概ねハロッズと同様の棚作りですが、ハロッズと比較するとやや英語圏寄りで、そのぶんドイツ系への気配りは薄いという印象です。もともと薄い気配りのなかでの比較ですんでどうでもいいといえばそのとおりですけど。
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by Taiju_SAWADA | 2004-07-13 22:37 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:ベルリン編(後編)

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前編のときは言い忘れていましたが、このゲーム屋紀行ベルリン編では、旅行ガイドとして Spielbox Online (www.spielbox-online.de) を用いています。同サイトで紹介されていたベルリンの店はあらかた回り、その中で紹介する価値のある店をピックアップしております。(但し、KaDeWeについては例外で、Spielboxには載っていません。前編の紹介文に書いたとおり、ふつうのガイドブックに載っています)



Der Andere Spieleladen
Prenzlauer Allee 196
Nearest Station: Prenzlauer Allee (S1, S42, S8) [8min]
Nearest Stop: Prenzlauer Allee / Danziger Strasse (Tram 1,20)

(写真:左上)

町の中心からはやはり少々離れていますが、こちらはSpielewerkstatt Kerberと比べるとさほど殺伐としていない立地といえます。人の臭いがするというか。また、店自体の雰囲気については、店の前の写真を見ていただければ、Spielbrettなどとは雰囲気がだいぶ異なるということが見て取れると思います。
実際中に入ってみてどういうものがあるかといいますと、ドイツ系ボードゲームは一応それなりの量で置いてありますがメインと言うわけではなく、米英系のゲームも(FASAとかFFGとかその他いろいろ)もっと多くいてありますし、さらにCCG、ミニチュアゲーム、そしてRPG(ドイツ語のものも英語のものも両方あり)ももちろん売っており、別室に用意されたテーブルでは実際にRPGを行っている人々が多数見受けられます。そして極めつけ、日本の漫画(もちろん訳されたものですが)の専用棚。この「英語原書のRPGと日本漫画が置いてある」というのは、「ドイツにおけるそういう店」の定義と言ってしまっても構わないかもしれません。
店の面積は少々狭く、従って品揃えも実はそれほどでもないといえばそれほどでもないのですが、狭い分の余計な熱気が余計な雰囲気の形成を助長しています。


Beutelsend
Karl-Marx-Strasse 83
Nearest Station: Hermannplatz (U7) [3min]
beutelsend.com

(写真:左中、左下)

このお店は少し独特の雰囲気を持っています。その雰囲気は取り扱い商品のラインナップに端的に現れていて、ほんの少しだけのドイツ系ゲーム(Kreig und Freidenとか)と同じくほんの少しだけの米英系ゲーム(Kings and Things*とか)を除くと、残りはRPG、ミニチュアゲーム、SF/ファンタジー小説のみで構成されています。RPGは翻訳物、英語原書物、ドイツ国産物(ドイツ国産RPGの存在についてはここで初めて知りました。なんでそんなことがわかったかとゆうとお店の人が日本人を珍しがって英語で話しかけてきたからです(*)。ドイツRPG事情など聞けて楽しいひと時をすごしました)と豊富に取り揃えられております。なんでも昔はこの店オリジナルのRPGも出版してたとか。
ミニチュアゲームはWarhammerFB/40Kも(当然)ありますが、お店の人によると一番推しているのはRackham社のConfrontationとゆうシリーズだそうで、なんでもドイツ語へのルール翻訳はここのお店が担当したとのことです。
でもってSF/F小説。駄目な店標準規定ですとここに鎮座しているべきなのは日本漫画なんですが、そっちには行かないのがこの店のいかにもなところで、たぶん要するに想定年齢層が少し高いということなんじゃないかと。

(*)でもってこのお店のひとが「俺日本のRPGの名前ちょっとだけ知ってるー」とか言って挙げてきたのが「ギア・アンティーク」「ロードス島戦記(たぶんロードス島戦記コンパニオンだとおもう)」「角川版DandD」。誰だこの知識吹き込んだのは。純真なドイツの人を騙してどうする気だ。NOVAとかソードワールドとか教えてやれよ素直に。


Serious Games
Bundesallee 83
Nearest Station: Walther Schreiber Platz (U9) [3min]

(写真:右上、右下)

さて最後はベルリンそういう店ナンバーワン、Serious Gamesでございます。どういう意味でナンバーワンなのかというのは、ここの取り扱い商品を見ていただければ一目瞭然。CCG。Warhammer。英語原書RPG(翻訳物はほとんど見当たらなかった)。RPG用テーブルを取り囲むたくさんの日本漫画棚。そして入り口すぐのもっとも目立つ場所にディスプレイされている商品はコスプレ用衣装(*)。以上。
ボードゲームなどという軟弱なものは置かないという徹底した姿勢が素晴らしい。一歩足を踏み入れた瞬間にそこは人種を超越した例の世界。異国の地で萎えてしまった魂を回復させたい貴方にお勧めします。僕はパス。

(*)つかライブアクションRPG用衣装ですね。ここではいったん「日本漫画棚」のことは忘れていただきたい。(でももしかするとそういうものもあったかもしれない)
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by Taiju_SAWADA | 2004-06-27 22:15 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:ベルリン編(前編)

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 ドイツの、それもそこそこ以上の規模を持つ都市を対象とする場合、「ボードゲームを売っているお店を紹介する」という行為には基本的に意味がありません。通常の玩具店やデパートの玩具売り場といったところにドイツ国産物のボードゲームが山と積まれているのですから。ベルリン以外の町で実例を挙げておくと、湯治場として有名なバーデン・バーデン、この町の中心であるレオポルト広場から程近いところにある何の変哲も無い玩具店に置いてあったゲームが Reiner Knizia の Tadsch Mahal. 湯に浸かった頭でそんなしんどいゲームできません。
 より正確に言うと、ドイツにおいて「ゲームを専門的に扱う店」と言った場合、ドイツ系のゲーム以外のゲームの充実度のほうが高いと言ってよいと思います。このベルリン編前編では、「ドイツ系ゲームの充実度が高いお店」、つまりはまあ別に濃くないお店を紹介します。


Spielbrett [Berliner Str.]

[お店データ]
住所: Berliner Strasse 132
最寄り駅: Blissestrasse (U7) [1min]

(写真:左上、左下)

 ドイツ系ファミリーストラテジーをメインに扱う専門店に行きたい、ということであれば、ベルリンではここが一番よろしいと思います(同じくU7路線の
Suedstern駅にも同じ店があるようですが、そちらには行っていません)。
 Magic:The GatheringをはじめとするCCG系、米国産RPGのドイツ語版(WhiteWolfとかの定番物。英語原書は売っていませんでした)、チェスやら何やらの伝統ゲーム系、ジグソーパズル、木彫りの玩具、Games Workshopのミニチュアゲーム、あと何でか知らないけどハリーポッターと、概ねなんでもあると言っていいラインナップですが、一番多いのはドイツ系ボード・カードゲームです。
 メジャーレーベルのものは新作を中心として一揃い、その他ファランクスなどのマイナーぽい(別にファランクスはそんなマイナーでもないのか?)メーカーのゲームやら、Hexagamesのような既に存在しなくなってしまったメーカーのゲームなどもところどころに置いてあったりして、なかなかやるなといった印象です。あと、これはこの店に限った特徴ではありませんが、HABAやSelectaといった子供向けゲームの品揃えもかなりしっかりしています。
 お店の雰囲気は写真(ぴんぼけ)を見ていただければ想像がつくと思いますが、清潔感溢れ、広々としていてとてもまっとうな感じがします。その辺が逆に馴染めない、あるいは専門店に来た気がしない、という印象を持つ人もいるかもしれません。


Spielewerkstatt Kerber

[お店データ]
住所:Landsberger Allee 68A
最寄り駅(ふつうの鉄道): Landsberger Allee (S41, S42, S8)
最寄り駅(トラム): Landsberger Allee / Petersburger Strasse (Tram 5,6,7,8) [1min]

(写真:右上、右中央)

 実はここは店内に入ったわけではないので(18時閉店ってのはいくらなんでも早すぎると思った)詳しいことはまったくわからないのですが、窓の外から中を覗いてみた限りでは、この店もドイツ系が好きな人には良いのではないかという感じがします。
 Spielbrettほど無菌ぽくはなく、といって専門店特有の嫌味が出てくるほどそちら側に寄りすぎてはいないという印象で、時間があれば是非入ってみたかったなあと思います。
 そもそもなんで18時を回ってしまったのかというと、これは単純な理由がありまして、ここ遠いんですよね町の中心から。実際にベルリンを観光すれば実感できると思うのですが、S41/S42環状線沿いの駅などというところには、ふつう観光客は(乗り継ぎで使うことはあるかもしれませんが)降りたりしません。Landsberger Allee駅も降りてみるとかなり寒々とした光景が目に広がります。しかも駅の近くには目的の店はありません。駅から路面電車に乗り換えて1駅ぶんの距離があります。いや1駅というのは歩きでも問題なく行ける距離なんですが、車だけがばんばん走る国道沿いそのものの光景は、歩きで行こうという気力を萎えさせるものがあります。というわけでこの店、観光客がついでに寄るにはかなり厳しい条件と言えます。なにしろ他にも店はあるわけですし。
 Landsberger Allee駅の傍には"Generator"という巨大なホステルがあるので、そこに泊まるひとはついでにどうぞ。


KaDeWe (Kaufhaus des Westens)

[お店データ]
「地球の歩き方」とかガイドブックに載ってるはずなので省略。

(写真:右下)

 ドイツではどこでもゲームが買えるということの一例として紹介。1907年創業の有名デパート。玩具売り場にドイツ系ゲームが置いてあります。
 RPGとかウォーシミュレーションとかはありません。ファミリーもの(ファミリーストラテジー含む)のみ。メジャーメーカーのものしか扱っていませんが、写真を見ていただければわかるとおり、物量としてはなかなかのもので、当時既に絶版になっていたRaなども平気で置いてありました。なんといいますかね、マニアックなゲームを求めていたり(たいがいにおいてマニアックな商品というのは通販のほうがよほど楽に手に入るものです)、ゲーマーとの交流を求めていたり(そういう方には「ベルリン編(後編)」でご紹介するお店のほうがよろしいでしょう)しないのであれば、別にこのデパートでぜんぜん困らないという感じです。
 特徴としては、ラベンズバーガーとハズブロの扱いが他に比べてやたらと大きいのがいかにもデパートっぽくて笑えます。
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by Taiju_SAWADA | 2004-06-15 21:58 | 雑題

欧州ゲーム屋紀行:ローマ編

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「欧州ゲーム屋紀行」と題してなにをやるかというと、単に欧州で見つけたゲーム屋を紹介するだけです。当初は「Game Shop Locator」の題をつけて英語らしきもので記事を書いてwikiのほうに載せる予定だったのですが、「英語がしんどい」というシンプルな理由によってこのような形式に変更となりました。

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さてローマ編。ローマでは一店だけみつけました。もうすこしあるかなあと思っていたのですが、まあこんなもんでしょうか。遊戯王のカードゲームはそういうお店以外でも売ってたです。

strategia e tattica

[お店データ]
住所: Via Cavour 250
最寄り駅: Cavour (Metro B) [1min]
営業時間: 15:30-19:30(Mon), 11:30-19:00(Tue-Sat)
http://www.strategiaetattica.it/ (イタリア語のみ)

 ローマで一軒だけみつけたそういうお店。ローマ中のそういう人が集まっているものと目されます。わたくしが訪れたときはMagic:The Gatheringのカード交換会かなにかが催されていたらしく、店の前に止まったバンに数十人のイタリア人がバインダー片手に群がっていたのはなかなか壮観でありました。それにしてもそういう人々の造形というのは人種を問いませんね。
 お店の中は三部屋構成。広いというほどでもないですけど別に狭さは感じません。というよりスペースを十分に使いきっていないという印象があり、ボードゲームの棚はすかすかになってました。
 ちょっと気になるお値段ですが、全体としては日本より少し安い、かな? という程度でした。それほどの差はないです。

・RPG

 GURPS, D20系, WhiteWolf物など。米国モノの伊語訳がメインで、英語原書もあり。伊国産モノはぱっと見た感じではおいてなさそう。全部で二棚いっぱいくらいの分量。

・ボード・カードゲーム

 ウォーシミュレーションとドイツ系ファミリーストラテジーが半々といったところ。Warsim系ではGMTのものが目立っていたような。ドイツ系はまあ定番のRioGrande英訳物とか。あと伊国産モノ。daVinciとClementoniは置いてあったのにVenice Connectionは無かったのは何か意味があるんでしょうか。
 分量としてはボードゲームで四棚、カードゲームが別に一棚。但しボードゲームの棚で埋まっていたのは一棚半といったところ。

・CCG

 奥まった部屋にシングルカードのトレーディングルームと思しき場所があり、いろんなひとでにぎわっています。それとは別にレジのとこにも豊富に取り揃えてあるようです。

・ミニチュアゲーム

 Warhammerはいっぱい置いてありました。ほかのメーカーのものは無かったような気がしますがそっち系にはまったく詳しくないんでなんともいえません。
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by Taiju_SAWADA | 2004-06-09 22:53 | 雑題