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「重力の儀」の予約について

お問い合わせがあったので、 B2FGames の人に聞いてみました。

まず事前の予約ができるかどうかということについてですが、数が数なので事前の予約は受け付けられないとのことです。

ルール自体は 20 より多く刷って持っていって、本体が捌けたらご希望の方にルールを配るみたいなことはするようなので、それを見て浅草から渋谷の東急ハンズに移動すれば普通に自作が可能です。きぎょうひみつですが自作すると定価よりもだいぶ安く一式揃います。これは何故かというと例えばさわださんが東急ハンズにて石 22kg を購入後運搬中に思い切り腰をゆわせた恨みに絡んだ代金といったものが価格に含まれているからです。

で(たとえば遠方からいらしていて自宅に戻ると近くにそういうブツが揃いそうな店が無いなどの理由により)自作は是が非でも避けたいという方が当日のゲームマーケット会場ブースにいらっしゃったら、 B2FGames の店の人が状況を見ながら場合によってはその場で予約(つまり、後日生産して配送するということの予約)を受け付けるかもしれない、らしいです。「場合によっては」という微妙な条件が付くのは、そもそもぼくの生産能力には明らかな限界があるので(ほら腰が)予約がいっぱい、といっても2ダースとかそういうオーダーですが、来ちゃうと対応できないこと、あと当日のブースが主商品であるところの「ディフェンダーズ・オブ・クレイアート(※)」の絡みで殺気立ってたりすると予約を受け付けたりするような心の余裕がなくなってるかも、とかそういう事情によります( B2FGames およびクレイアートに愛の手を)。

※「造形家倶楽部」のリメイク。ルールを一部かわいらしい感じに変更しました。コンポーネントはだいぶ豪華になってるはずです。なってるはずだけどなあ。というのはまだ現物見てないのです。ちなみに豪華にはなりましたが構成そのものは変わってないので元のルールで遊ぶこともできます。値段は5000円前後の模様。 B2FGames のサイトでは 4800円に落ち着きそうとか言ってましたがどうなることでしょう。なんか「英語マニュアルの値段がー」とか呻いてましたよ。



追記

B2FGames 側でも方針が公表されたみたいですね。どれどれ。ふむふむ。きゃあ露骨ー。やっぱクレイアートが売れないとお正月のお餅が買えない人は違うわー。ところで昨日からクレイアートに関して他人事みたいに書いてますが言うまでもなくこれは私がルール書いたゲームなので、当然手にとって貰えると大変嬉しいわけです。

あと昨日から "B2FGamesが" みたいな感じで、余所の団体であるかのように書いてますが、これは実際わたくしから見た場合ある意味で余所の団体ではあります。具体的に言うとわたくしは当日、会場のどこかには一日中おりますが B2FGames LLC. のブースにはいません。ご用のある方は予めご了承下さい。


追記2 (2008/4/29)

ルール公開しました。
http://b2fgames.com/filemgmt/index.php?id=84
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by Taiju_SAWADA | 2008-04-22 02:01 | 創作関連

「重力の儀」について簡単に。

えーと、ゲームマーケット 2008 (2008/4/27) において「重力の儀」というゲームを出展します。たぶん B2FGames LLC. に並んでるはず。 20 部しか作れなかったので(石が重いのですー。既に重力で箱が潰れてるのですー。これ以上は勘弁してくださいー)もしかすると「ちょっと欲しかったけど目の前で売り切れましたイェイ」みたいな方が出てくるかも。そうした方がいらっしゃったら、たぶんそのうちコンポーネントとかルールとか全公開するんで自作をお願いするという方向でひとつ。「同人ゲームに五千円も出せるか馬ぁ鹿」な人も自作すればいいんじゃないかしら。つうか正直自作の人はもっと胸を張るべきだと思います。何も我々まで書籍とか音楽の業界の轍を踏むこたないのですよ。折角まだ余計な泥が付いてない状態なんだし。

何の話でしたっけ。そうそう重力の儀。ここ数日で変な文章を三つほど載せましたが、これはフレーバーテキストの代わりだと思ってください。このゲームはルールを一頁にまとめる為にフレーバーテキストを削っちゃったのです。お好みのものを採用していただきたい。言うまでも無いとは思うんですけどフレーバーテキストってことで全部架空の設定ですんで宜しく。

どんなゲームかと申しますと、フレーバーテキストでも少し触れてますが、手頃な石を競りで手に入れて重さの順に並べるゲームです。ゲームのポイントは、しすてむてきには「石を競り落とすためのお金も石」というところで、石の重さ=金銭的価値は量ってみないとわかんないので、つまりビッドをかけた段階では自分のビッドの正確なところは不明ってことになるわけですね。オークションゲームというのは「競りの対象物のプライシングに関するゲーム」と「ビッド自体の技術(プライシング通りにビッドする技術)に関するゲーム」の二つにざっくり分けることができて、でもって恐らくは9:1以上の割合で前者が多いんですけど(ということはこの分類には何の意味もないことに)、このゲームは後者のスタイルをこれ以上なく直接的に表現したものになっています。自分のビッドの数値が「文字通り」解らないのですから。

でも実のところ、ゲーム全体としてはその部分に寄せた作りにはしていません。そこに焦点を当てた奇妙な競りゲームも作ってみたいところではあります。しかし今回は止めにしました。極論すれば競りで完全に失敗してもなんとかなるようにしてます。何をしたかったのかというと、んーと、偽伝統ゲームみたいな。石!秤!毛氈!儀式!作法!以上! 的コンセプト至上主義(あー、まだ呆れてブラウザ閉じずに残っていらっしゃいますか?)。ゲーム中どの場面を切り取っても誰かしらが石を持ち上げては首を捻りつつ秤か毛氈の上に置いているという。元々今回は私とは別の原案者からコンセプトを貰うところから企画が始まってるので、なるべくそこを強調したかったのです。

目指したのは作法と言われる物の戯画化なので、もし重々しい顔つきで石を拾う度に何と馬鹿馬鹿しい遊びだろうかと感じて頂けたなら、作者は大変嬉しがります。そういう意味では三つ並べたフレーバーテキストのうち本筋に当たる物は最初の国分寺秤儀保存会だと言えるかもしれません。(好き嫌いで言えば気に入ってるのは二番目のハビタ。天空の城は素面で書けた俺けっこう偉いと思った)

まああれです、作者による縁起ってもゲーム出した後は一人のユーザによる論評でしかないのであって、ここで書いた文章みたいなのはどうでもいいことなのです。何か眼に止まる機会がありましたら。もし宜しかったら遊んでみて頂ければ。作者として本当に言うべきことはそれだけです。

***

追記 2008/4/29

ルール公開しました。
http://b2fgames.com/filemgmt/index.php?id=84
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by Taiju_SAWADA | 2008-04-21 00:20 | 創作関連

天空の城タチカワと重力の儀

東京都立川市。かつてここに立川飛行場があった。そして今も横田基地がある。

横田基地は米軍の極東における主要兵站基地であるが、それ以外にもう一つの使命を持つ。それはかつての日本軍がここ立川に飛行場と航空産業を集中させた理由と全く等しいものであり、つまり天空の城タチカワの発見である。

立川市にはいくつか土地に伝わる伝承がある。伝承というものはどこの土地にでもあるものではあるが、立川市の伝承は日本の他の地域に伝わる物とは毛色が大きく異なる。その内容は日本(あるいは中韓)の民話とも、西洋の伝説とも異なり、民間伝承またはそれに由来する物語の中で最も共通性が高いのはインドの「ラーマーヤナ」だが、より近しい印象を与えるのはむしろ「海底二万里」や「ガリバー旅行記」といった創作である。

伝承においては、彼らの祖先は空中に浮かぶ城「タチカワ」に住むタチカワ人であるとされる。殆どの市民はこのような空中の城の存在を真に受け取らないが、しかしこの伝承はいくつか無視できない事項を含んでいる。その中でも最も重大なものとして、「飛空石」が挙げられる。立川市には、地層から想定されるものとは全く異なる種類の小石が敷き詰められた不可思議な土地がいくつも存在するのである。この石は世界中のどの石とも組成が異なるものであり、現在は産業的な価値が無いために商業的には放置されているが、研究者の間では「立川石」としてつとに知られている。

無論、表だって空中に浮かぶ城の存在を論ずる者などいない。「タチカワ人」研究にしても精々がインドとの独自の交易ルートについての調査があるくらいのものである。しかしそれでも、この石がそもそも何であるのかが全く解明されていないのは事実であって、また少々陰謀論めいた話にはなるが、日本軍にせよ米軍にせよ、この地に対して不自然なまでの拘りを持っているのも確かなのだ。

***

最後に、立川市の子供達の間で親しまれている遊戯(我々はこの遊びを「重力の儀」と呼んでいる)を紹介しよう。伝承の一つにある「タチカワ人の王家の末裔である少女が瓦礫の中から飛空石を見つけ出し、これを不思議な作法で操ることにより天空の城タチカワに帰還する」という一節から取られた遊戯で、少女が石を「作動させる」際に用いた手順を模したものである。伝承では、少女が並べ終えた瞬間に石は閃光を発し、タチカワへの道を指し示したのだと云う。
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by Taiju_SAWADA | 2008-04-21 00:19 | 創作関連

「The Ritual of Gravity」再販します。

はい。表題通りです。「 Elements みたいな最近のゲームなんか当然持ってるに決まってんじゃんよー、もっと手に入りづらいゲーム再販しろよー」という内外の声にお応えすべく、ヨーロッパまで出かけて版権を手に入れて参りました。こないだの映像ではニュルンベルグから直接日本に帰ったみたいになってますがほんとはあれは編集のマジックでして、実際にはあのあとロンドンに寄っていたのです。

極端にマイナーなゲームなので背景を説明しておきましょう。現在ではボードゲームというのは当然のように専業メーカーの領分なわけですが、かつては別にそういうものと何の関係もなさそうなメーカーがボードゲームを出していました。代表はなんと言っても「ファミリーストラテジー」の領域を事実上定義づけた 3M 、他にも Sigma File のリメイクなどを出したペリカンあたりは有名でしょう。まあ現代でも KOSMOS なんかは異業種参入組と言えるわけですが。

そして、その 3M やらペリカンやらがボードゲーム屋として存在していた 60-70 年代というのは、アメリカで整備されたファミリーストラテジーのジャンルがイギリスに移って小さいながらも美しい花を咲かせた時代でもありました。先に挙げた Sigma File だったり、 Election (ElectionX) や Hare and Tortoise、 Formula 1 などが代表的なところでしょうか。 無論これらはみなボードゲームメーカーから出版されたゲームではあります。しかし、イギリスにも異業種組がいなかったわけではありません。

ハビタ (Habitat) をご存じでしょうか。テレンス・コンランが 1964 年に開いたインテリアショップで、日本の無印良品に極めて強い影響を与えたことでも知られています。ハビタは生活全体をデザインするというコンセプトのもと、子供向けの玩具なども独自に企画・販売していました(あ、過去形じゃ間違いですね。現在でも行っています)。このハビタ、公にはされていませんが、 60 年代末から 70 年代前半にかけて、ボードゲームの販売を試みた形跡があるのです。その証拠と言えるのが、今回再販する Habita Games の 1973 年作品、 "The Ritual of Gravity" です。

そう Habitat ではなく Habita なんです。一応両者の間には何の関係もないことになっています。しかしオリエント趣味を前面に出したインテリアグッズとしても通りそうな強いデザイン性、銘こそ削られているもののどうみても当時の Habitat 台所小物そのものといっていい造形のキッチンスケール。その関係は明白でしょう。ゲーム自体も「物の重さを推測し、計量する」という、専業メーカーからは出てこないような風変わりなアイデアを軸にしたコンセプチュアルなものでした。

Habita Games はその後間もなくして活動を停止し、このメーカーの名前と共に、このユニークなゲームも歴史の中に埋もれてしまいました。元々パイロット的な出版であったために出回っている数も極端に少なく、完全に幻のゲームと化していたのですが、どうしてもあの変なゲームをもう一度紹介したいということで、 20 部だけではありますが(版権とゆうのは面倒なもんなのです。特に今回みたいなケースでは)ゲームマーケットにて販売できることになりました。

予算の都合上、元のゲームのコンポーネントをそのまま再現するのは叶いませんが(秤だけでも一万近くしそうだし)、それでもオリエント風という全体のテイストは可能な限り守るように作れたのではないかと思います。ついでなのでタイトルも「重力の儀」と和訳してみました。外箱については Habitat よりもむしろ、 Habitat に影響を受けた無印良品のデザインにちょっと近かったりするのですが、これは元々 Late Toccobushi Game Club のプロダクトは無印を意識していたのでして、仕方ないということにさせてください。

ともあれ、当時を知る方もご存じない方も、楽しんでいただければと思います。
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by Taiju_SAWADA | 2008-04-20 00:07 | 創作関連

「重力の儀」発刊にあたって:国分寺秤儀保存会より祝辞

このほど、B2FGames LLC. の方々のご尽力により、東京都国分寺市周辺に伝わる秤の遊戯「秤儀」を、「重力の儀」というゲームとして皆様にお届けできることになりました。国分寺秤儀保存会として、これほど嬉しいことはありません。

秤儀の由来には諸説ありますが、現在最も有力な説と考えられているのは西暦845年、壬生吉志福正による武蔵国分寺七重塔の再建に端を発するというものです。壬生吉志福正はこの再建の事業に際し、その土地に住む者みなが再建の力になるべきとの考えから、宮大工のみならず地元の農民を広く徴用しました。そして農民に日当として支払う銀の計量のため、秤を特別に誂えたのです。壬生吉志福正の公明正大さに感銘を受けた農民は以来、彼が秤の検証のために用いた作法を真似て、「秤儀」として親しむようになったとのことです。

かつては国分寺市・立川市・国立市など史跡近隣の地域では盛んに遊ばれ、また小学校においても課外活動として取り上げられるなどしていたのですが、ここ二十年ほどはテレビゲームなど他の遊びに圧され、衰退の一途を辿っておりました。おそらく B2FGames の方々は、学校で秤儀に触れられた最後の世代でしょう。秤儀に現代の洗練を加えて蘇らせたいというご相談を受けたときには、こんな若い方がと驚きました。

とまれ、秤は上皿天秤から電子天秤に変わり(彼らによれば「電子天秤の方が無責任で良い」のだそうです。デジタル表示であることがかえって無責任であるというのも面白いものですね)、町内会ごとに異なるとも言われていた数々の作法は、席決めの儀を除いて殆どが外されました。古い者として少々の寂しさを覚えないといえば嘘になりますが、しかしこの洗練により、黴臭い遊びであった秤儀が、その本質を変えないままに、瑞々しくも楽しいゲームとして生まれ変わったのですから、やはり寂しさよりも喜びの方が先に立つというものです。

少々お喋りが過ぎたようです。やはりその魅力を感じていただくには、皆様にお手に取っていただくのが一番でしょう。伝統に繋がる楽しみを、そして他の何処にも無い新しい楽しみを、皆様に感じていただければ幸いです。

国分寺秤儀保存会
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by Taiju_SAWADA | 2008-04-17 00:21 | 創作関連

B2FGames in Nuernberg

B2FGames LLC の人といっしょにニュルンベルグ・トイフェアに行ってきたときの動画。もう二ヶ月前のことになってしまいました。動画編集ってほんと大変ですね。

※このアップロードした7分間の動画は、もともと28分くらいあったものを、それなりに中身のあると言えそうな部分だけ抜き出したものです。
(中身の全くない会話がだらだら続く28分の動画のほうに興味があるという独特な趣味の方がもしいらっしゃいましたら、このエントリへのコメントか何かでお知らせ下さい)


ドガログ(Excite Blog で貼り付けられる動画サイト)版。DivXで適当に設定、 320x240. 下のYouTube版に比べると画質は大分ましになってます。

http://jp.youtube.com/watch?v=pwMf94xosL4
YouTube版。元がFLV 240kbps (320x240) でそもそも質悪いのにさらにYouTube側で引き延ばしを含む加工が入ってるのでなんか画がすごいことに。


動画に映ってないこと:
・ラベンスは他の会社とホールが違います。総合玩具メーカーの扱いなのかな。
・Pegasus Spiele の人に親切にしてもらいました。おみやげ貰ったりとか。
 ペガサスだいすき。もう Stephenson's Rocket の再販を迫ったりとかしません。
・Zoch が巨大化しててびっくり。ラベンス、コスモスの次くらいになってる。
・Spiel Spass はゲームと何の関係もない巨大玩具ブースになってました。
 あの感じだとKniziaのタブララサとか無かったことにされてるんじゃなかろか。
・Jumboも同様。これはけっこうショックだったです。
・Goldsieber/Norisはそれでも一応すみっこに新作を展示してました。
 Spiel SpassとJumboを見た後だと何かすこし暖かいきもちになれます。
・Abacusのブースは(勢いに乗っているものと思いきや)ちっこいです。
・EggertとYstariと以下略も乗り合いブースを出してました。乗り合いばっかり。
・動画にもいくつか出してますが、我々を入れてくれないクローズドブースが結構あります。
 事前予約が必要なのか?
・独系の同人小メーカーは殆どいません。アブストラクト系はいっぱいいるんだけど。
・この展示会は物販禁止なので何も手に入れられない、はずなのですが
 その割にはけっこうみんなボードゲーム小脇に抱えてるのよねー。裏ルート有り?
・これは動画にも映ってますが、とにかくHiGの天然ぶりが光ります。Adlungですら
 普通に商談用のブース組んでるのに、HiGのブースは単なるテストプレイ卓という。
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by Taiju_SAWADA | 2008-04-14 01:02 | 雑題