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B2FGames in Essen Spiel'09 : Part 1/4

表題どおりです。いまだにYouTubeにまともな画質でアップロードする方法がつかみきれていない私でございますが、とりあえず上げるには上げてみました。ちょうど3ヶ月遅れ。
前回までは内部閲覧用(尺がだらだら長い)と公開用(短い)を分けていたのですが、いい加減面倒なので内部閲覧用の基準に統一することにしました。おかげでテンポも何もない動画になっていますが、わたくしの作業量が減るのでこれでいいのです。
今回アップロードしたのは全40分あるうちの最初の10分だけです。残りのパートについては、ただいま不適切発言のカット忘れが無いか検閲中となっております。いまのところ2月初旬アップロード予定。


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by Taiju_SAWADA | 2010-01-24 23:56 | 雑題

モルゲンラントとワーカープレイスメント

ただいま三ヶ月遅れでEssen Spiel09の動画を編集しているのですが(ゲームを訳したり作ったり会社やめるとかやめないとかで色々忙しかったのです)、中で全くSpiel09と関係ないものの単に切って捨てるにはちょっと惜しいシーケンスがあったので、別枠で貼付けてみました。
テーマは表題の通り。書いておきたかった話だったのでちょうどいいかなと。問題はしゃべってる人の上ずった鼻声が激しくうざいことですが。美容整形で声変えられないもんだろうか。



# エキサイトブログがやっとYouTube貼付けに対応するようになりました
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by Taiju_SAWADA | 2010-01-20 23:06 | うわごと

フィンカ指数またはDr. Kniziaの教育的指導

(お好みでタイトルにびっくりマークを添えていただいても結構です)

ドイツ・ゲームオブザイヤー(SdJ)はその選考基準のひとつとして教育効果を挙げていたような記憶があります。ボードゲームの普及を大目標とするSdJにしてみれば当然と言えるでしょう。ところで「教育」には2種類あります。つまり、「ゲームを用いた教育」と「ゲームに関する教育」です。

06年の大賞作品「郵便馬車」は、ドイツの地理についての学習効果がプラスの評価に繋がったという話があります。これは「ゲームを用いた教育」の例で、このゲームを遊ぶことで××(ゲームとは無関係の何か)を学べるよ(そして××を学ぶことでより良い人間になれます)、というやつですね。いわゆる教育ゲームは全てこれに当てはまります。基本的にゲームというものは放っておくと弾圧されるものなので、こういったエクスキューズは常に必要とされます。但し、これによって間接的にゲームをめぐる環境は良くなるとしても、そのこと自体は××にとって良いというだけで、ゲームにとってプラスの効果があるわけではありません。

そこで後者「ゲームに関する教育」の話になります。そのゲームを遊ぶ事でゲームについて学べるよ(そしてゲームを学ぶことでより良い人間になれます)。なんか括弧の中怪しいですか? というか「良い人間」というのがそもそも怪しいんですけども。しかしゲームについて学ぶのは実際のところそれなり以上に有意義なことだと思うんです。いや本当に。ボードゲームに限っても、これを構成する【本質的な】要素には、意思決定と相互作用、触感とテンポと快楽の関係、デザインにおける作家性、商業的な要請に関する問題、システムと主題の連関、遊ぶことそれ自体の意味、その他、それぞれ個別に学問としても成立しうる・あるいは既に成立しているようなものが大量に含まれています。我々はゲームに触れるごとに、ゲームについて考える。「悪い」ゲームを遊ぶ事でこそ学べる事も数多くあるわけですが、それはそれとして、このゲームを遊ぶ事でそういったことを自然と学べるようにできている、ということであれば、それは確かにゲームの普及を目的とした賞を与えるに相応しいと言えます。

最近のSdJ受賞作を見ると、07年「ズーロレット」、08年「ケルト」となっています(09年の「ドミニオン」には明らかに別の意味があるので脇に置いておきます)。この2作はまさにゲームについて学ぶためのゲームです。08年の「ケルト」について言えば、もともとKniziaはジレンマの構造がはっきりしたゲームを好んで作る(というか「そういう」ゲームしか作れず、その代わりに「そういう」ゲームを作らせればこれ以上無く巧い)人ですが、このゲームでは、何を行うと何をあきらめ、誰に何をしていることになり、そして自分は何のリスクを取る事になるのか、というゲームの構造をこの上なく明確に分かりやすく提示しています。それでいて、その明確なジレンマ構造にはしかし、いわゆる「クニツィア・ジレンマ」の凶暴さは無い。学習用のゲームだから、それはとりあえず不要なんです。そういう凶暴さこそを愛するフリークスどもの相手をここでわざわざする必要は無い(そういう連中はどうせ買うには買うんだから、後で「拡張」セットでも与えておけばよろしい)。

そして07年の「ズーロレット」、および作者シャハトによる他いくつかの著作。個人的にはシャハトってあんまり好きなデザイナーじゃないんですが、それでもこの人のメインストリームを引き受けようとする意思には頭が下がります。ゲーマーズゲーム市場が再整備された00年代に入ってから、メインストリームを引き受けようとする上質のデザイナーというのは数が極端に減ったのですけども(ゲーマーズゲーム作ってるほうが楽しいのは確かですから)、シャハトはその一人であり続けようとしています。その姿勢が最も強く現れているのが07年の「ズーロレット」でして、ここにはとにかく、どーぶつの絵やらテーマだとか、お馴染みのコロレットシステムだとか、とにかく甘いものでプレイヤーをおびき寄せて卓に着かせ、気づかれないうちに【ゲーム】をさせてしまおう、というデザイナーの固い意志が現れています。なんとかして猫の気をそらして注射を打ってしまおうとする獣医みたいな涙ぐましさ。ちなみに続く08-09シーズンの「ヴァルドラ」も、ボードゲームの手続き的側面、たとえば公開されたカードは覚えておくといいよ、とか、効率的なルートを考えてみよう、とかそういう点にに着目した、やっぱり学習ゲームになっています(ヴァルドラはそのぶん相互作用の取り扱いについてはぞんざいになってて、ぼくはこれはズーロレットから少し後退しているんじゃないかと訝っているのですが、それはまた別の話として)。

で、ここまでで話を終えるとSdJ最高、ということにしかならないので、バランスを取るために(←うそ)、おいSdJ何しやがんだ、というアレについても最後に触れておきましょう。09年最終ノミネート作「フィンカ」です。

「フィンカ」はDSP(ドイツゲーム賞)4位。もう勘弁してくれよ泣いちゃうよ俺、というくらいの人気ですが、巷でどれだけ人気を博していたとしても、少なくともSdJは無視を決め込むべきでした。単に詰まらないということなら別にどうだっていいのですが、このゲームは上記の意味での教育上、強い悪影響があります。

いったん話が横にそれますが、「ゲーマーズゲーム」という言葉について、このサイトでは何回か触れた事があります。おおむね「安全弁の無いところで繰り広げられる、複雑に絡み合った意思決定の遊び」と、(このサイトでは)定義しています。複雑に絡み合った意思決定のシステムを築き上げるために、ゲームの手続きはどうしても込み入ったものになるのですが、遊ぶ側として想定されているのはゲームが好き過ぎる人たちなので、複雑でもある程度別に構わないものとしてデザインが行われます。例えばこないだ話題にしたMac Gerdtsのゲームなんかがそうですね。

「ゲーマーズゲーム→手続きがどうしても込み入ったことになる」。ここまではいい。ではこれはどうでしょう。「手続きが込み入ってる→ゲーマーズゲーム」。あるいはこんなのとか。「手続きがそれっぽい→ゲームっぽい」。

先ほどMac Gerdtsを引き合いに出しましたが、「フィンカ」には、Mac Gerdtsのゲームと同様、【アクションが描かれた輪の上で自分の駒を動かすことで、自分のアクションを選択・制御するシステム(ロンデルシステム)】が採用されています。この動きがじつに「それっぽく」、この輪の上で自分の駒の位置を選択しているとゲームがばりばりと進んでいくものですから、何かゲームを遊んでいるようなシズル感を得られるのですが--実際のところ、フィンカにおいて行われる選択は、そのほとんどが「最善手ほぼ自明」「どれを選んでも常人レベルでは結果予測不能」のいずれかに落ち着きます。結局のところ、フィンカから得られるのは「オペレーションを遂行することで盤面が進んでいくこと」こそがゲームである、というメッセージです。さらに悪意に取れば、ここがゲーマーズゲームの入口であり、さらに複雑なオペレーションを行う事でより深いゲームになる、という風にすら解釈できます。何せロンデルシステムですからね。何が深いって?

ここで抜け落ちているのは、ラベンスバーガー社のテーマでもある例の一言、 "THINK" です。ボードゲームは、世間様に対するエクスキューズとしても、そして実際に進むべき道としても、常に "THINK" に関する娯楽でなければならない。それを推進する立場にあるはずのSdJが、まさに "THINK" だけが巧妙に抜き去られたゲームをわざわざ最終ノミネートに選ぶなどとは。

あまりにも切ないので、わたくし今年から右派に転向することにします。青少年に悪影響を与える度数を「フィンカ指数」で表現し、フィンカ指数が1を超えるゲームについては、どっかの自治体かなんかに倣って悪ゲーム指定のうえ焚ゲームとさせていただきたい。--まあ幸いにして今のところ、単なるくそげーは山とあってもフィンカほどに悪影響を与えるゲームは見つからないわけですが。
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by Taiju_SAWADA | 2010-01-02 23:26 | うわごと

日本ボードゲーム大賞09投票

5作挙げられなかったことにびっくり。もう俺はだめかもしんない。

09エッセン以降では、まだ全然遊んでないゲームばっかだけど今のところ「ハバナ」がだんとつでベスト。シュタウペえらすぎる。2番目が「ティンダハン(@フィリピーノ・フルーツ・マーケット)」、3番目に「ダンジョン・ロード」。

1. カヴァム
クラマー&キースリングが長年取り組んできたアクションポイントシステムの最終成果。「バイソン」で手にした研究成果を武器に、やりたい放題やったという感じ。ちなみにものくそ重いゲームだがきちんとドイツ的な安全弁がそっと付加されており(この奥ゆかしさが素敵だ)、純ゲーマーズゲームというわけではない。決して見た目ほど怖いゲームじゃないので、未プレイの方は是非経験してみていただきたい。

2. もっとホイップを
リメイクだが元のゲームは名前も知らなかったので今年扱いに。08-09のSdJはこれがドミニオンの対抗になると思ってた。ライトウェイトかくあるべしという傑作。

3. テネキー
すばらしい出来なのに何で誰も振り向いてあげないんだろう。08-09シーズンで最も不当に無視されたゲームのひとつだと思う。いやお前も何も書いてないじゃんと言われればごめんなさいと返すしかないのだが。みんなテネキー買うといいよ。

4. ビザンツ
08-09シーズンのAmigoは何故か突然昔の切れを取り戻したが、たぶん09-10シーズンでは元の微妙なAmigoに戻るんだろう。それはそれとしてこれは「大人になったオルネラ」のゲーム。オルネラが大人とな。信じがたいがそうとしか言いようが無い。09エッセンの「アッシリア」はオルネラというよりはイスタリのゲームみたいだし、オルネラがオルネラでいられるたのはこのゲームが最後だった、ということになるかもしれない。メジャーメーカーによるオーバープロデュースというのは今後大きな問題となりそう。エギツィアとかどうなんだろ。

5位なし


以下は09年の作品とは個人的に言いがたいので選外だが、今年扱いならベスト5の価値のあるゲーム。

(ギャラクシートラッカー)
フバキルはこのゲームを含めてドイツ系本格参入以来外れが一切無い。「ダンジョンロード」も手堅くとてもキャッチーで面白いゲームだったが、でも彼の最高傑作は前作の「スペースアラート」だと思う。スペースアラートは協力ゲームに新たな手法を持ち込み成功したゲームだ。で、さらにその前の作品がギャラクシートラッカー。いくらなんでもこれを09年のゲームというのは無理があるでしょう。

(スモールワールド)
遊びやすくなり、しかし難度は更に上がったVinci。本質的にはVinciと同じゲームだと判断したので選外。大傑作ではあるのだが、恐ろしく難度の高いゲームでもある。正直なところ、僕はこのゲームをまともに遊べている自信がまったく無い。世間での持て囃され方が不思議でならない。カヴァムなんかよりよっぽど怖いゲームよこれ。スモールワールド怖すぎるの件についてはそのうち何か書きたい。

(ドミニオン)
個人的には08年のゲーム。感想は前に書いたとおり。

(呪いのミイラ)
Casasola=Merkle信者としては当然おさえてしかるべき、また言及されるに足る出来の子供ゲーム。子供に対してもカサソラはカサソラだった。でもこれ07年のゲームじゃなかった?

(マチュピチュの王子)
08年に遊んでしまったので選外だが、本当は何も知らなかったことにして1位に挙げてしまいたい。ゲルツにとって、そしてボードゲーム界にとって「古代」以来のマスターピース。これに比べれば「インペリアル」や「ハンブルグム」は並のゲームだ(インペリアルは「古代」の最大の美点である軽さを失っているし、ハンブルグムはマチュピチュと比べてしまうと何故ロンデルと早乗りドイツゲームを組み合わせなければいけなかったかというプレゼンが薄い)。

(ルアーブル)
これも08年扱い。本質的にはアグリコラと同じところを目指したゲームなんじゃないかと思うが、アグリコラの「?」だった部分が潰されて、納得しやすいゲームになってる。あと、07年以降のワーカープレースメント全盛の中、ケイラスからそこを持ってくるかー、というローゼンベルクのセンスが素敵すぎる。

(パンデミック)
09年のSdJノミネート自体が不思議だった。07-08シーズンのゲームでしょこれ。協力ゲームとして何か新しい達成があるわけじゃないんだが、単純にわーきゃー楽しいゲーム。ここまで楽しいなら全然OK。


(1月4日追記)
あれ考えてみたらComuniって今年だよね? なんでリストに載ってないんだ? ...と思ったがもしかしてこの「コミューン」って書いてあるのがそうなのか? いや誤訳とまでは言わないが限りなく誤訳に近い訳だろこれは。イタリアの話じゃなくなっちゃうじゃん。もう投票しちゃったけどComuniがあるならこれが2位(1位でもいいんだけど。微妙なところ)に入るから5つ埋まる。よかったよかった。
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by Taiju_SAWADA | 2010-01-02 20:44 | うわごと