人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Happy Dog (あとでたぶんちゃんと書きます)

学研から出てるAlan MoonのHappy Dog。たいへん素晴らしい出来のゲームなのにあまり言及がなくてかわいそうなので(発売日から間がないからだと思いたい)みなさん買って遊んで面白がっていただきたいと思います。

Moonのゲームの中で一番好き、というのはちょっと語弊があって、というのはこのゲーム、全然Moonっぽくないのです。むしろMoon好きには辛いかもしれない。なんか微妙にMoon批判みたいになってますけどそんなことありません僕は大好きですよElfenland。具体的にはDorisの絵とか。あー余計印象悪いか。いや、UnionPacificもSantaFeもCapitolもそれぞれに面白かったし。Raibach und Coは駄目だったな。

じゃあ誰っぽい作風かと言えばこれはブラインドテストをやれば100人が100人とも即答で90年代Kniziaと答えてはい不正解罰ゲーム、ということになるでしょう。そう90年代Kniziaです。本人が99年から作風の変更を模索しだしたのでファンとしてはもう大分飢えてたわけで(AmunReは面白いけどあーゆう露骨なゲーマーズゲームは99年以降の作風つまりStephensonsRocketとかTadschMahalとかから繋がるもので90年代の作風とは違います)、そこにこういうものが提出されるとそれはもう猫まっしぐら。たぶん30分想定のゲームなのにうっかり2時間半かけて遊んでしまいました。これですよこれ。えらいこと単純なルールに大胆に絡んだ運の要素、そして執拗に知恵熱を要求しておきながら最後は得体の知れないところで勝利を掻っ攫われるままならなさ。集団行動の怪しさを最大限に堪能するためのツールが我々の元に帰ってきました。研究すればしただけ強くなれるようなゲームなんて要らない、欲しいのは研究すればしただけ訳のわからない泥沼に嵌りこんで抜け出せなくなるそんな素敵なゲームなのです。

ずいぶん舞い上がってしまってまともな紹介になりませんでしたがそういうゲームが好きな人は絶対に損をしませんので繰り返しますが買いましょう。逆に90年代Kniziaが苦手だったりどうでもよかったりする人は買っても1500円と時間とを無駄にするだけなのでやめといたほうが無難です。

Happy Dog
by Alan R. Moon
(学研, 2005)
★★★★
by Taiju_SAWADA | 2005-11-04 01:06 | 感想・紹介
<< 懲りずに作ってみる 内紛または内紛もどき >>