人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自作クリップの追記

前回までのあらすじ:
箱...はなんとかなるかもしれないけど。カードが高いよう。チットはそもそもどこも印刷受けてないし、ボードすらどうにもならんじゃないかー。

ボードの問題はあれが特殊な紙だということで、通常だと1.5mm厚のA2板紙を印刷済みの紙で表裏からくるんで折り目加工を二箇所に入れて一箇所裁断ですか。やや小さめのボードでよければ、A3板紙を一箇所折り目加工で済むので値段的にはたぶん1/4くらいになるんだろうとは思うんですが、だいたいそもそもそういうのやってない。

前回の話ですと、タペストリーは高くて話にならん、同人印刷にも頼れない、箱屋にメニュー印刷扱いで頼めないか、というような方向だったんですが、後で見てみると案外そうでもないかも。

30*30(cm)以内の大きさだったら色紙(しきし。同じ字の異義語もあるので検索のときに紛らわしいことこの上ない)でいいんじゃないかとか、いっそ色紙を4枚ならべればそれで問題ないんじゃないかとかそういうことも考えたのですが(色紙は記念として刷るものなので小ロット印刷がむしろ普通なのです)。

布、ね、物によってはそんなしないんですよねー。前回はタペストリーにこだわりすぎたかもしれない。

タペストリーじゃない布って具体的には何かといいますと、つまり、

ハンカチ。
タオル。
不織布。

このうち、ハンカチとタオルにはサイズの問題があり(ハンカチは小さすぎ、タオルはボードゲームに使うには変形過ぎる)、更に言えばボードゲームで往々にして必要になる細かい印刷がいまいち得手でないんじゃないかとも思うんですが、でもこのへんなら同人でも扱ってますし、そうでないところでも普通にやってます。

でもう一個。不織布。CDとかDVDとかを傷から保護するための白い袋みたいのに使われてる素材としておなじみのアレですが、さいきん服屋でアレで作った袋を使ってるのもよく見かけるような気がします。そんなわけでアレの袋が家に転がっててじーっと眺めてたところ。

これ行けんじゃない?

残念なことに難点もあって、それはつまり誰がどう見ても薄すぎる。駒とか置くとちょっと頼りない感じがします。しかしそこは発想の転換(というか見たくないものを見ないで誤魔化してるだけですけども)。駄目なのは薄いことじゃなくて、安いことなんです。きっとね。箱を開けると四つ折のA2ポスターが恥ずかしそうに収まってたりするとカタン以降のプレイヤーである我々としてはどうしたって悲しいくらいに残念感が湧き上がってくるわけですが(WarSimではそういうことは別に普通だったので昔の人はなんとも思わないかも)、かわりに布がくるくる巻きにされてリボンか何かで縛ってあったら、変わったコンポーネントだなとは思われてもうわ安ーい、とはならないはず。まあ裏側の事情を察せられて苦笑を貰ったりはするかも。

それでは価格を見てみましょう。とある印刷屋のサイトから。

http://www.eastwest-inc.co.jp/price/2005-chroma-banner.html 

いわゆるフルサイズであるところのA2/50部で一枚1000円ちょっと。A3なら670円くらい、ということでこれくらいならまあ出せない値段でもないでしょう。50部というのは自作だと泣きが入るレベルできついくせに印刷に回そうとすると最低ロットにとどかない、そのくせ今同人でゲーム作ろうとすると需要の最頻は間違いなくここらへんという最悪な値だと思うのですが、それでもなんとかぎりぎり対応できます。

不織布はさっき書いたとおり服屋でも採用されてるくらいなので、うまくやればデザイン的にはそう悪くないものが出来上がると思います。プレーのときに微妙ー、というのが問題ではありますが、そのへんは自然石とか分銅とか同梱してあしらうということでどうですかお客さん。
by Taiju_SAWADA | 2006-03-10 01:20 | 創作関連
<< セルティカ Celtica 欧州ゲーム屋紀行 パリ編(後編) >>