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メモ(TODO)・勉学について・マニフェスト

またTODO。だいたい放置される運命にあります。特に今回は既に三年以上放置していたテーマ。ならTODOとか書かない方がまだいいんじゃないか。でも書かないとなー、という意思はあるのよ本当。信じて。僕は信じないけど。

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ゲーム理論を筆頭にしてゲームっぽい感じの理論というのはいっぱいあって、それぞれいろいろと面白いのは確かなんですけど、一点残念なのは研究者の人々はそれぞれの必要というか需要というかそういうものに対処すべく研究を行っているので、「ボードゲームが好きなんですー」というような人たちのことは考慮してくれないんです。例を挙げると投票行動絡みの理論があって、その理論の中で割と重要なトピックとして「自分が思っているのと違う候補者に票を入れることで【不当に】得をするやつが出てこないか?」というのがあるんですけど、これ我々から見ると興味の方向が逆じゃないすか。どれだけ不当に面白い事ができるか追求しないと。公平性なんてどうでもいいよ!

でも一からボードゲームの人たちのための理論を立てて考えていこうといっても労力ばかりかかって得るものがなさそうだし、だいたいどこから手をつけていいものやらわからない。「面白さとは何か」。確かに最終的にあらゆる側面から見ていきたいのはそこなんですけど、そんな抽象的なところからスタートしても、結局カイヨワの本(*1)から一歩も先に出られなくなりそうな気がします。

ということでどうするかというと、しょうがないんで既存の理論をこっちの興味に引き直しつつ読んでいくしかないんでしょうね。(こっちにとって)どうでもいい所は派手に飛ばして、逆に著者がスルーした面白げな部分は拾って自分で展開してみる。第一のキーワードは当然「面白い」ですが、これは読者の好みによっていろいろと話が割れちゃいそうでもあるんで、より使いやすい第二のキーワードも設定しておきましょう。さっきも出てきた言葉ですが「不当」。社会工学の人々は意外なことに社会正義に燃えているのでありとあらゆる所に不当を見つけては叩き潰す作業を好みますが、我々はありとあらゆる所に不当を見つけては鍵爪か何かでこじ開けて様々な愉快を発見しないといけません。

(*1) 「遊びと人間」(講談社学術文庫)。定番中の定番。面白いしゲーム好きなら割と気楽に読める本なので未読のひとはぜひどうぞ。ホイジンガ「ホモルーデンス」(中公文庫)とセットで読むとより楽しめます(ホモルーデンス→遊びと人間、の順番がおすすめ)。

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なお、この文章が第一に想定しているのはオークション理論。オークションにおける価格付けと、それを前提にしたオークションルール設計に関する理論です。なんて素敵な学問なんだ。Kniziaファンとしては最早避けて通れない領域と言えよう(といいつつ三年間通り過ぎ続けてきたのは前述の通り)。
by Taiju_SAWADA | 2006-08-11 00:15 | 雑題
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